CMG中日対話(抜粋)~新たな質の生産力にみる中日協力
江蘇省南通のパワーウィンドウモーター工場
トヨタ、ホンダなど、外資系自動車企業は中国市場に参入した当初、「For China 」というスローガンを掲げました。この時、彼らはまだ「部外者」でした。その後、数十年間の合弁事業を経て、中国は電気自動車の時代に入りました。そして今、外資系自動車メーカーは次々に「家在中国」(ホーム・イン・チャイナ)のスローガンを掲げるようになり、「For China 」から「With China」に、スローガンを変えました。トヨタ、フォルクスワーゲンなどはもはや、中国市場参入当初の「アウトサイダー」や合弁段階での「参加者」ではなく、中国自動車産業の一員として、共にEV化・スマート化の道を歩んでいます。これは、中日の経済協力には今後も大きな可能性があることを物語る良い事例だと思います。
今後5年ないし10年の日本企業と中国との付き合いには、3つの方向性があると考えています。
一つ目は中国市場。具体的には、EVや省エネだけでなく、ヘルスケアも大きな市場になると見ています。日本には「健康経営」というキーワードがあります。これは、社員の健康管理を経営的な視点で考え、推進する仕組みです。そういった市場にもチャンスがあるのではないかと思います。
2024年4月 北京での世界ユニコーン企業大会