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CMG中日対話(抜粋)~新たな質の生産力にみる中日協力

CRIPublished: 2024-08-09 12:45:34
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今後、中国経済の発展の最大の活力となっていくのは、民間企業のイノベーションだと思います。民間企業ができるだけ自由にビジネスできるような環境が重要です。必要な規制をかけ、安全安心という部分を担保しながら、その中で自由にイノベーションが生まれるような環境を作ってやることによって、どんどんイノベーションが生まれ、中国経済の発展につながり、ひいては、国民全体にその果実が行き渡るのではないかと考えています。

私も民間企業のイノベーションの重要性については、完全に同意します。「新たな質の生産力」の時代になった時、国有企業がその主体であるのかという点については、大いに疑問があります。なぜなら、キャッチアップの過程では技術発展の方向が予測可能なため、役人が投資を決めても成功確率は高くなりますが、今後は非常に投資リスクが大きくなる時代だと思うからです。果たしてそれを国家がやるべきなのでしょうか。

「リスク」は日本人にとっては避けるべきものかもしれませんが、中国人の捉え方は根本的に違うところがあるように思います。リスクを右から読むと「薬」、「良薬は口に苦し」とも言います。中国の場合は、国があらゆる経営資源、人、モノ、金、ファンドを含めて集約して、問題解決のための突破口を探します。このやり方自体が中国式現代化なのかもしれません。この40年の歩みは、まさに、中国のリスクの積極的な捉え方による成功だったのではないかと思っています。

中国のイノベーションのプレイヤーは、徐々にその役割を変えてきたように思います。国営企業は、昔はインフラ系、医薬系の事業に注力していました。しかし、最近では、国営企業も本業のだけでなく、ファンドを作り、民間企業や合弁企業に投資する事例もたくさん現れています。

■いま、中国と日本が互いに相手から学べるものは?

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