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長野のスキー関係者と振り返る北京冬季五輪と中日スキー交流

CRIPublished: 2022-03-01 19:18:00
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大会終了後に、二人から届いた手紙によりますと、朴選手は選手83人中、大回転が50位、回転が34位。王選手は52人中、大回転36位、回転18位。「オリンピック初出場の成績とすれば、素晴らしい成績だと思う」と河野さんは当時の二人の成績を評価しました。

自然環境との闘いもあり、アルペンスキーは途中であきらめる選手が多いことで知られていますが、初出場した二人は、試合を無事終え、しかも、回転で残した成績は、北京冬季五輪開催まで中国代表の最高順位となっていました。

河野さんはその後、1981年3月に北海道で開かれたアルペンスキーワールドカップでも中国代表2名のコーチを務め、中国との絆を保ち続けてきました。これまでにスキー交流のため、6回中国を訪問し、数々の国際大会の開催地として知られる吉林北大壺スキー場の開発・設計にも関わってきました。

1979年に指導した選手たちやその子ども世代とは、今もコンタクトを取り続け、北京冬季オリンピックが開幕した夜は、感極まった河野さんからお祝いの電話をしたというエピソードも。

北京冬季オリンピック開催中、河野さんが「一番感動した」試合は、クロスカントリースキー女子4×5kmリレーの種目だったと振り返ります。18チームから72人が出場し、中国代表は10位。それまでの中国最高順位だった1984年のサラエボ冬季大会12位を2つも繰り上げました。一方、日本代表は11位でした。

北京五輪・クロスカントリースキー女子4×5kmリレーの試合風景〔新華社写真)

「複雑な気持ち」で中継を見ていた河野さんは、「42年前の中国のクロスカントリー選手のことを思うと、非常に嬉しい反面、芳しくない成績で終わった日本代表をみて、非常に悔しい気持ちも入り混じっている」と感想を聞かせてくれました。

一方、中国のウインタースポーツの進歩は日本にとってメリットになることもあると言います。中でも、中国国内にある充実したトレーニング施設は、日本の選手作りにも生かされています。河野さんによりますと、アルペンスキーもクロスカントリーも2015~16年頃から、11月になると、中国でトレーニングを受ける日本選手が増えるということです。

アジア初の全天候型クロスカントリー練習用の室内スキー場・吉林〔新華社写真)

「これから日本は中国の施設を使って選手作りをする必要が出てくると思います。お互いにないものを利用しながら選手を育てていきます。このような相互協力、相互理解が今後も続くことを願っています」

野沢温泉村のゲレンデに立つ河野博明さん

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