【空海が最初に降り立った中国の地・福建省赤岸村〜空海大師記念堂〜】
これまでの中日交流を示す展示品
境内に建立された石碑
●友好的な文化の使者・空海
記念堂は霞浦県を中心に空海研究を行なっている「寧徳市霞浦空海研究会」が管理している。会長の陳永遷さんは空海について、「霞浦の人々は1200年前と同じように友好的な存在であり、1つの善良で友好的な文化の使者だと考えている」と話す。それを象徴するように現在でも地域住民は真言宗の信者ではないものの、敷地内に建立された空海像に線香を手向け、祈りを捧げている。また、空海に端を発する中日友好について、陳会長は、「中国と日本は文化が同源だ。私たちの肌の色、生活習慣、文化、宗教信仰は基本的に共通している。私たちは中日両国の人たちが代々友好的で、多くの交流が持続的で健全に発展していくことを望んでいる」と語った。
福建省寧徳市霞浦空海研究会の陳永遷会長