日本人スタッフのつぶやき352〜北京で味わう日本料理〜「なだ万」でリハビリ〜
さまざまな品が箱庭のように並べられ、手をつけるのが躊躇われる。しかし、食べなければ話もできないので、遠慮はしないことにする。
紅線菜と焼き椎茸の煮浸しは、地味ながらも懐かしい歯触りを感じさせる。家に帰ると、母親がよく作ってくれる伝統的な味を思い出した。
そしてエビのカシューナッツ揚げは、香ばしいナッツの中に柔らかいエビが包まれている。これはどちらかといえば、中華で食べた舌触りだったが、ここでは見事に日本料理に溶けこんでいた。ちょっと小さめなのが残念なくらいな一品だ。
「鱒の介と長芋の博多土佐酢ゼリー」は、鱒と長芋の歯応えが面白い。一口食べると、「え?刺身じゃないの?」とばかりの驚きを感じる。