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コロナ禍の戦後75周年、「紫金草物語」作詞者・大門高子さんの思い

CRIPublished: 2020-07-07 22:53:00
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写真提供:侵華日軍南京大虐殺遇難同胞記念館

中国で感染が急拡大した際、南京から支援が求められてきたのが2月初め。すぐにマスクを求めて、ドラッグストアなどを駆け回りましたが、すでに手に入らなくなりました。車で20か所ほど回ったけれどすでにマスク、トイレットペーパー、テッシュ、体温計なども手に入らなくなったのには驚きました。

虐殺記念館にマスクやお金を送る人……草の根交流の成果かと思います。ささやかでも人間的な温かいものが通い合えるのも大事なことかと思います。

中国の対応は早く見事でした。日本の方が品不足に追われました。その後日本は異例の不要不急の外出は抑えられ今に続いています。東京はいまだに新規感染者が増え続けています。

名古屋の河村市長は「南京では虐殺はなかった」という発言をしたとのことで、その後、現在も友好都市としての交流活動は途絶えてしまっています。それでも「困ったときはお互い様だ」とのことで、マスクを10万枚を送ったそうです。その後名古屋在住の元北京国際放送アナウンサー坂東さんから南京市対外友好協会から15万枚のマスクが送られてきたとの新聞の報道を知らせてもらいました。

南京からのそのマスクの箱書かれていたのは

紫金草満地春櫻花連枝

持此芳華意摘以寄心知

南京市対外友好協会

南京市対外友好協会から日本へのマスク

日本語に訳すと、

紫金草が大地一面に咲き誇り春の桜が満開となり枝と枝とが絡み合っている

素敵な思いを寄せた花々を摘み取って遠方に送る我が心を知ってほしい

合唱団にもその後、南京虐殺記念館や撫順の友好協会や中日友好協会などからもマスクが送られてきました。現在合唱団では全国で一人の感染者も出ていません。集団感染をした病院に問い合わせてこれらのマスクを中国からのメッセージを添えてお渡ししたところとても喜ばれました。

「こんな時だからこそ」と自分らしくできることで

今は考えてみるとかつてない時間が使えるときです。久しぶりに長い手紙が来たりメールが来たりもしています。長い間たまっていた資料や写真を整理したり太って着られなくなった服を処分したり……

今、学者や政治家には人類と地球規模の課題に目を向けて知恵を働かせてほしい時です。お金も知恵も働かせてほしいと思います。20年前、初めて南京で紫金草の演奏会を開いた時に比べたらどんなに発展してきているでしょう。ネットなどの通信も飛躍的な発展です。地球の何か所とも同時にメールしたりしています。信じられないくらいいろいろ進んでいます。

時間を自由に使えるこんな時だからこそ、やりたいことをやらなくてはと思っています。頑張りましょう。乗り越えましょう。

最近しみじみと残された時間の短さを考えます。人生は100パーセント終わりの時をいつか迎えるのだと思います。

さて私は残された短い時間をどう使うのか……

日中の歴史三部作「人間の絆残留孤児の合唱曲」

「20年の取り組み「花が好き歌が好き平和が好き」

世界中が一日も早く終息して穏やかな日が過ごせることを心から願っています。みんなで平和の歌を歌う日が来るまで元気に乗り越えたいと思っています。

組曲「紫金草物語」のフィナーレを飾る曲「平和的花紫金草」

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