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「武漢は良いところ」自負する作品を世界に~ドキュメンタリー監督・竹内亮さんに聞く~

CRIPublished: 2020-07-01 00:12:00
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来る前、取材は困難にもぶつかるだろうと覚悟をしていました。しかし、実際には、「何の問題もなく、南京でロケするのと大して変わりはない。町は普通に開放しているし、マスクをしていない人もいて、夜の屋台もにぎわっていました」と感じました。目の前に広がっていたのは普通に雑踏がある町でした。

一方、決して楽観視できない現実も目の当たりにしました。それは、都市封鎖が経済に残した深い爪痕でした。

滞在中、学生街でカレー屋を経営する旧知の日本人、島田さん(73歳)の店を3年ぶりに訪問しました。店は再開していましたが、「客はまったく入っていない」状況でした。というのも、大学が再開していないため、主な客層である学生たちも戻ってきていないからです。

「今の武漢は、新型コロナそのものの影響は完全に過ぎ去りました。ただ、多くの犠牲を払ったので、今は経済の立て直しという大きな課題があります。感染が終息したから、武漢に関心を持たなくなるのではなく、引き続き関心を寄せてほしいです」

武漢の応援は遊びに行くことから

「年内に必ずまた遊びに来ます」

竹内さんは番組でこう予告しました。毎年、年末に南京で開催してきた「私がここに住む理由」のファンミーティングを「今年は武漢でやりたい」と考えています。しかも、「全社員を連れての武漢訪問」という行動による武漢応援です。

ファンミーティングはこれまで、南京では300~500人規模で開いていました。武漢だと地元政府に申請を出して判断を待つことになります。それでも、武漢にこだわる理由は、「皆で武漢に遊びに行ってほしい。少しでも武漢の経済に貢献できれば」という強い思いがあるからです。

ただし、そこで繰り返して強調していたことは、「コロナとは関係なく、武漢は本当に良いところです。行く価値があるので、ファンたちにもぜひ来てほしい」という純粋なものでした。

ゆっくり武漢を観光したことがない竹内さんは、今回の撮影で黄鶴楼を始め、市内の景勝地を初めてゆっくり見て回りました。「長江沿いの雄大な景色に、豊かな地域の文化、水と暮らす街」という印象だけでなく、実感のこもる食の話は特に熱が入っていました。

「朝食の種類が本当に豊富で、選ぶのがつらいと思うほどにぜいたくな悩みです。名物の熱干麺は、わざわざ店を探さなくても、どこで食べてもおいしい。それに真夜中の屋台での串焼きにビール、もう最高です」

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