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北京外大 魯迅と内山完造が橋を渡した中日文学交流で国際学術シンポ

CRIPublished: 2024-10-30 17:02:04
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シンポジウムでは神奈川大学、東京大学、北京外国語大学、上海外国語大学、北京科技大学などの両国の学者ら十数人による最新研究成果の発表、「内山書店研究の現状と展望」と題した特別フォーラムが開かれたほか、北京魯迅博物館と中国現代文学館の見学も行いました。

東京大学・河野龍也准教授

研究発表の部で、東京大学の河野龍也准教授は内山完造が作家・佐藤春夫に送った未公開の書簡を披露し、佐藤春夫が日本での魯迅文学の普及に果たした貢献を振り返り、佐藤の魯迅に対する理解について分析しました。北京第二外国語大学の趙京華教授は、内山完造の逝去から今年で65周年となることに着眼して、「昨今の流動する東アジア情勢を背景に、どのような状況に置かれても両国の民間往来の促進を堅持するという内山完造の精神が深く偲ばれ、しっかりと受け継がれていくべきものだ」と訴えました。その上で、内山書店と内山完造に関する文献史料を読み解く中で、「国同士の政治・外交関係には突然の変化や、紆余曲折もあれば衝突が起きたりもする中、民間交流さえ途切れなければ希望がある」ことが「一番の気づき」だったと打ち明けました。

北京第二外国語大学・趙京華教授

特別フォーラム「内山書店研究の現状と展望」の部では北京外国語大学副教授馬場公彦が日本の出版人と魯迅関係について語り、神奈川大学の孫安石教授は同大学の「内山完造研究会」の歩みを紹介しました。シンポジウムの企画者でもある北京外国語大学の秦剛教授は、内山完造・嘉吉兄弟が所蔵していた中国の作家や文人からの書簡など、初めて明るみに出された資料を紹介しました。また、内山籬氏・深氏もそれぞれ、歴史と現在についてプレゼンテーションを行いました。

「伯父内山完造――写真でたどるその生涯」を説明する内山籬さん

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