北京外大 魯迅と内山完造が橋を渡した中日文学交流で国際学術シンポ
中国の文豪魯迅(1881-1936)が留学のため仙台に赴いてから今年で100年となるのに当たり、魯迅と日本の書店主・中日友好運動の先駆者である内山完造(1885〜1959)との絆にフォーカスした学術シンポジウムが26、27の両日、北京外国語大学日本学研究センターで開かれました。同大学内では、「内山完造と内山書店:文化交互の津梁」と題する写真展も合わせて行われています。
「内山完造と内山書店:文化交互の津梁」写真展の一部
内山完造の甥で、東京内山書店の内山籬(まがき)取締役会長(79歳)が長男の雄氏、次男の深氏(東京内山書店現社長)を伴って日本から出席し、中国国内からは北京魯迅博物館の姜異新副館長、中国で「内山書店」を運営する天津出版伝媒集団の張雲峰副総経理ら、関係者が参加しました。
魯迅博物館にて
同大学日本語学部学部長・北京日本学研究センターの周異夫主任教授は開幕式で、魯迅と内山完造の友情は「中日文化交流史上の美談にとどまらず、国境を越えた友情と相互信頼の象徴でもある」「内山書店は書店にとどまらず、文化交流の中心、ブレーンストーミングを行う場、友情を繋ぐ懸け橋でもあった」と評価し、シンポジウムを通じて、「歴史に対する理解を一層深め、関連分野の学術研究を推進し、両国の人々の相互理解と友情の増進に繋げでいきたい」と開催に寄せる思いを述べました。
北京外国語大学日本語学部学部長・北京日本学研究センターの周異夫主任教授