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輸入博に出展する日系企業~住友電工貿易(深セン)有限公司・武尾 敬三董事総経理に聞く

CRIPublished: 2023-11-07 12:25:13
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――今後の輸入博に寄せる期待は?

元々、輸入博の精神というのは、「中国はまだまだ積極的に海外のいろんな新しい技術を受け入れたい。そういうプラットフォームを作りたい」というメッセージだったと受け止めています。それをぜひ堅持し続けていただいて、ずっと開催を続けて、発信し続けてほしいと願っています。

■中国社会の変化とともに変わる中国ビジネス

――武尾さんと中国の関わりについて教えてください。

私は大学在学中の1992年に、内蒙古で開かれる学生交流プログラムに参加するために、中国を初訪問しました。住友電工に入社してからは、「もっと中国のことを知りたい」という思いから、1995年に会社の制度で北京に1年間留学しました。

その後、2001年から3年間上海に駐在し、帰国後は廈門や香港の海底ケーブルの案件を担当したこともあり、昨年6月、約20年ぶりに中国に赴任となりました。

1997年、住友電工は中国通信建設と西安で融着接続機のメンテナンス拠点第1号を設置

――上海駐在の3年間に、現地法人6社の新規設立に携わったそうですね。

そうですね。私が上海に駐在していた2000年代、電力ケーブルの分野では、まだ中国には500kV の超高圧ケーブルや海底ケーブルは作れるメーカーがなく、日本から輸入するしかありませんでした。そこで、日本から指導者が行き、現地の工事会社を協力しながら一緒に工事をするという形で事業を拡大していったんです。

当時の中国ビジネスで最も多かったのは加工工場の設立で、輸入の際の免税手続きなどが非常に複雑でした。当時の華東地区は外資企業に非常にサポーティブで、いろいろな形で優遇を得られる保税区を作るなど、外資にとってメリットが高いエリアでした。

当時設立した6社は、その後に形が変わったところもありますが、ビジネスとしてはずっと残っていることを考えると、感無量です。

武尾さんが設立にかかわった住友電工光器件(無錫)有限公司の製造ライン。ここには現在、住友電工の中でも最も自動化が進んだ光コネクタ製品の製造ラインが整備されているという

――これまでの20年で中国社会には大きな変化が生じましたが、住友電工の中国ビジネスへの影響は?

私が20年前にやっていた頃のメイン・ビジネスは電力ケーブルでした。今では中国でも500kVのケーブルを作れるようになっているので、我々のメインビジネスは5Gでも使われる通信デバイスなどにシフトしてきています。今年の輸入博に出品する最新型の「多心光ファイバ融着接続機」は、複数本の光ファイバを一度に接続可能で、工事の効率化につながります。今回はアジアでの初発表となります。これが一つの例ですが、中国の社会の変化、競争の変化に合わせて、住友電工も中国社会で貢献できる製品が変わってきています。

2020年、住友電工の融着接続機はチョモランマでの5G基地局工事に採用

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