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【追悼特集】北京放送リスナー&『人民中国』愛読者の神宮寺敬さんをしのぶ(後編)

CRIPublished: 2023-04-19 19:14:17
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王衆一総編集長は、「中日の友好とは、結局は人と人との友好です。私たちは、まさに人民友好の旗印の下で神宮寺おじさんと出会い、理解を深め、固い友情で結ばれてきました」と、半世紀あまりにわたるおじさんと編集部との交流を表現しました。

おじさんが北京滞在中に「自分の家」として利用していたホテル・民族飯店の夏敏輝総支配人は、「神宮寺さんの日中友好活動に、微力ながら舞台裏から支えることができたことのは光栄でした」と弔電を送り、別れを惜しみました。

2018年10月、北京放送・馬為公元副編集長から長寿を祝う「寿」の書を受け取る神宮寺敬さん

長女・敬子さんによると、甲府市で2月17日に行われた告別式では、若い方々の姿も見られました。中国でも、おじさんとの交流会に参加した若者たちからお悔みのメッセージが届けられました。「天国に行かれても、おじさんの生き方は私たちの思い出の中に永遠に生き続けます」、と送られてきたのは、2015年に「95歳の日本人おじいさんと“95后”中国人大学生との交流会」(“95后”とは1995年以降に生まれた世代)を企画した中国人民大学日本語学習サークル「桜花社」の社長で、現在は上海のIT会社勤務の張敏さん(28歳)でした。張さんは「神宮寺おじさんとの出会いは、日本語学習が開いてくれた思いがけない扉でした」と懐かしんでいました。

『人民中国』2023年4月号の紙面から

「夕焼けのように人生終わりたし」

これは、現役時代におじさん夫妻と親交を深めてきた元北京放送の李順然さん、鄭湘さん、李健一さんたちが大事にしている神宮寺さん直筆の俳句です。

ちょうど北京放送とUTY(テレビ山梨)との間で研修生交流事業の話が出た頃、東京支局に駐在していた李順然さんはおじさんの家を訪ねて、研修生たちの泊まることになる部屋を見せてもらいました。

「初めは神宮寺さん自身の勉強部屋を、後には息子さんが使っていた一番良い部屋を下宿に充てていました。あの日、甲府で見た夕焼けは実に美しかった」と懐かしそうに振り返っていました。

いま、神宮寺さん夫妻はその美しい夕焼け空に召されました。しかし、世の平和と友好を願うその美しい輝きは、いつまでも世の中を照らし続けていくでしょう。

【リンク】

(音声番組)中日平和友好条約締結40周年記念~二つの家族の50年

ライフワークは中日友好~神宮寺敬さんの北京旅2018~:第一話

ライフワークは中日友好~神宮寺敬さんの北京旅2018~:第二話

ライフワークは中日友好~神宮寺敬さんの北京旅2018~:第三話

ライフワークは中日友好~神宮寺敬さんの北京旅2018~:第四話

(音声番組)中日友好事業をライフワークに・神宮寺敬さんに聞く

(中国語映像番組)[听穿透历史的中国声音]日本的百岁老人为何能有这么多中国朋友

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