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【追悼特集】北京放送リスナー&『人民中国』愛読者の神宮寺敬さんをしのぶ(後編)

CRIPublished: 2023-04-19 19:14:17
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「北京放送のリスナーになったことにより、世界平和の大切さ、特に日中不再戦こそ世界平和の基であることを知りました」

「『人民中国』との出会いを機に、日中友好は私の人生そのものと心に決め、家族と共に歩むことになったのです」

1980~90年代、北京放送のスタジオでインタビューを受ける神宮寺敬さん

おじさんは、約70回にわたり訪中し、中国の友人たちとの絆をつなぎ続けてきました。

「たとえ細くても個人と個人、民間同士が継続して友好関係の道を閉ざさなければ、国同士の戦争は起きない」とおじさんは話し、確固たる信念を貫きました。新型コロナの下、99歳を超えてもなお訪中を予定していましたが、残念ながらそれはかないませんでした。しかし、おじさんは中国とのつながりを人生の最期まで続けました。

101歳となったおじさんは21年、中国各地の絵手紙の愛好者と交流したり、両国メディアの取材を多く受けたりしました。中でも、CMGのカメラに向かって話した次のメッセージは、傘下の中国中央テレビを通して中国全土に放送されました。

「隣国中国と争えば両国が傷つき、友好であれば両国が栄える。全ての問題は話し合いで決め、仲良く過ごしたい。私は自分の体験上、心からそう思っています。そのことは子どもたちにも良く伝えていきたいと思っています」

さらに念を押すように、「両国が仲良く、世界中が仲良く暮らしていくことを願っています。よろしくお願いいたします」と語りました。

この最後の一言は決して美辞麗句ではなく、101歳のおじさんが後世に最も残したかった心の声だと、私の胸に響きました。

1994年4月、北京放送・張振華局長(右端)から表彰状「育材の家」を授与された神宮寺さん夫妻

2010年10月、北京放送を訪れた神宮寺さん夫妻

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