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【特別寄稿】新年を迎えるにあたりーここ数年の出来事に思う

CRIPublished: 2021-12-30 13:31:00
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中国の輸出入総額:2兆7852億ドル前年同期比+37.4%

うち輸出総額:1兆5183億ドル同+38.6%

うち輸入総額:1兆2668億ドル同+36.0%

主要国・地域の中で、これほど増えているところはありません。この中で(2021年上半期)対米貿易を取り出すと以下の通りです。

中国の対米輸出総額:2529億ドル前年同期比+42.6%

中国の対米輸入総額:879億ドル同+55.5%

これらの数字から何が見えるでしょうか。それは、このグローバル化した時代、人為的に他国の発展を止めたり、貿易を切ったりすることは出来ないという事です。米国自身、必要だから中国から輸入するのです。中国は供給能力があるから輸出し、外貨を稼いでいるのです。これこそウインウインです。この何がいけないのでしょう。今の世界経済は、高度な、そして複雑な競争、協調、分業から成り立っています。大小、強弱の国は、この中でそれぞれの役割を担っているのです。どれ1つ欠けても、世界経済という「精密機械」は機能不全に陥ります。

2020年と2021年の状況を見ると、皮肉にも、激しく対立する米中の経済的相互依存関係は、切っても切れない深さに達しています。これは今後も変わらないでしょう。経済面では、中国にとって米国は必要であり、それは米国と同じだという事です。

中国経済の成長、発展は止まっていません。むしろ主要国の中では、トップクラスの成長、発展を維持しています。

米国の「半導体」と中国の「リン酸」国際分業への対照的な姿勢

では、米中経済戦争によって、中国は全くダメージを受けなかったでしょうか。そんなことはありません。

世界の第1と第2の経済大国が経済戦争をするのです。お互いに傷つかないはずはありません。中国経済全体では、それほど大きなダメージを受けていませんが、個々の分野、個々の業種は、大きなダメージを受けました。

例えば半導体です。米中経済戦争が始まる前、世界の半導体マーケットのシェアで、中国は50%以上を占めていました。ところが、中国の半導体自給率は10%にも満たなかったのです。中国のハイテク産業の育成と発展の中で、半導体は「アキレス腱」でした。それでも中国は、半導体を米国、韓国などから輸入し、スマホなどを生産し、輸出していました。これでなんら不都合はなかったのです。

ところが、世界の半導体需要の爆発的増加と、米国による経済制裁などで、中国に充分な半導体が入って来なくなりました。ファーウエイ、テンセント、シャオミーなど、中国の通信関連企業は主力製品の1つであるスマホが正常に生産できなくなりました。さらにカナダは米国と連携し、ファーウエイの孟晩舟幹部を逮捕し、中国のハイテク産業に打撃を与えました。このような乱暴な攻撃、制裁で、中国のハイテク産業は困りました。まさに「アキレス腱」を衝かれたのです。中国の採るべき道は1つです。それは何とかして半導体の自給率を上げる事です。今中国は官民を挙げて、半導体の自給率向上のため奮闘しています。

私は、米国は愚かだと思います。短期的に見ると、確かに中国は大きな困難に見舞われました。しかし、中国の財政基盤、技術力からすれば、半導体の自給率向上は充分可能です。一定の時間が必要なだけです。中長期的に見ると、米国は中国という巨大な半導体市場を失う事になり、巨大な損失を被るのです。

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