<スポーツの秋>「テニス人口2000万人」更なるすそ野拡大が進む中国(上)
段さんはまた、「最大包容力」には、車いすテニスも含まれていると言います。2018年から、「天天有網球」の試合に車いすテニスのプレーヤーも参加するようになりました。中国では初めての試みで、画期的なことだと評価されています。「身障者と健常者の対話を増やし、彼らの社会進出につながることを願っている」とテニスが持つ社交性に段さんは高い期待を寄せています。
車いすテニス選手が初めて参加した2018年の大会〔主催者提供写真)
◆テニスの文化も同時に発信
昨年の北京では、感染症対策のため一部のテニス場が長い期間、一時閉鎖されたままでした。活動拠点を失った段さんは現状を打破すべく、自宅付近の元物流倉庫だった遊休地を見つけて、そこに4面のテニスコートを整備しました。テニス四大大会のコートの色をまねて、青、緑、赤、灰色のコートをデザインしました。一番メインの客層は近くのハイテク産業パークに入居している企業会員ですが、放課後の子ども向けテニス教室も目玉の一つです。利用客の少ない平日の昼間の時間帯には、「四大大会での模擬体験」をしたいと、遠くから訪れるプレーヤーもいます。
テニス場近くに陳列されたラケット展
コートの対面にある本屋の一角には、木製のラケットから最新のカーボンラケットまで陳列しているコーナーがあります。「スポーツだけではなく、テニスにまつわる歴史やマナーも幅広く知ってほしい。私は、テニスは中国で、子どもの人間形成や、様々な人を結びつけるライフスタイルの一つにしたいと考えている。今後も活動を続けていく」と段さんは中国テニスへの思いを語りました。
李娜さんサイン入りのボールも
続く
【リンク】
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【スポーツCHINA】#32中国最大規模の市民テニス大会
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