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<スポーツの秋>「テニス人口2000万人」更なるすそ野拡大が進む中国(上)

CRIPublished: 2021-10-18 19:14:00
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中国では、2004年のアテネオリンピック女子ダブルスで李婷/孫甜甜ペアの金メダル獲得に続いて、2011年のフランスオープンで李娜選手が優勝したことを背景に、じわじわとテニスブームが高まり続けてきました。

2004年から毎年開催されてきた「チャイナ・オープン」を代表するように、秋になると、全国各地で毎週のように大小様々な試合が行われています。コロナ禍で「チャイナオープン」は2年連続で開催を見合わせていますが、その一方で、アマチュアスポーツとしてのテニスは、中国ではすそ野拡大に向けてしたたかな歩みを続けています。

◆テニスの秋北京で全国最大のクラブオープン開催

10月初めの国慶節連休中、北京郊外の室内テニスセンターでは、24面あるテニスコートがフル稼働していました。ここで全国120のクラブチームが出場したトーナメント戦が4日間にわたって開かれました。「天天有網球クラブオープン年度総決戦」と題したこの大会は、クラブ向けアマチュア大会としては全国最大規模と言われています。

「天天有網球」クラブオープンでの記念撮影〔主催者提供写真)

普段は「甲乙丙丁」の四ランクに分かれて、月ごと、三か月ごと、年ごとに試合が行われ、成績に応じて所属ランクが昇格、降格します。当日は今年の総当たり戦で、各クラブからダブルス3チームずつが出場し、それぞれのレベルの下位チームと上位チームによる入れ替え戦が行われて、120組の順位を決めました。

北京には、テニスのレッスンと試合運営を行うプラットフォームが複数ありますが、その中で「天天有網球」は、2010年にテニスの大衆化を目指して、有志達により立ち上げたもの。「天天有網球」という名称は直訳すれば、「毎日テニスをやる」です。文字通り、レッスンは毎日実施しており、試合は個人種目から団体種目まで、レベル、ランクの異なるものが毎週、毎月開催されています。

開会式で挨拶する「天天有網球」発起人の王鈞さん

発起人はスポーツを司る政府省庁「国家体育総局」で副局長を定年した王鈞さん(72歳)です。当初は政府省庁の公務員を対象にしていましたが、現在は北京を中心に、近隣では天津、華北、遠くは長江流域、珠江流域にまで広まり、小学生から定年退職者まで約2万2千人の会員を有し、関連するテニスクラブは約300に上るそうです。

「天天有網球」クラブオープン授賞式の様子〔主催者提供写真)

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