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政治学者の目に映る、新型コロナと今後の世界~中国社会科学院日本研究所・楊伯江所長に聞く

CRIPublished: 2020-06-02 18:33:00
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感染症の試練を経た中日関係、協力深化に期待寄せる

――楊所長は、「ポストコロナ」の中日関係をどう展望しますか。

新型コロナウイルスの感染拡大が起きてから、最初は日本から中国へ、武漢へ、その後、中国から日本へと、政府、地方、経済界、そして民間レベルに至るまで、幅広い支援の輪ができました。両国の国民が助け合い、支え合って新型コロナと戦う中で、心打たれるシーンがたくさんありました。

最近の中日関係を振り返ってみますと、一時期の低迷から紆余曲折を経て、2017年に正常な発展の軌道に戻りました。「新時代の中日関係」では今後も、協調と競争を併せ持つという特徴は続くと思います。その中で、領有権の争いなどの「構造的な矛盾」については、短期間での解決は難しいと思いますが、両国関係は今後も引き続き改善されていくでしょう。

感染症の試練を経た両国は、協力を深める環境がより整い、雰囲気もよりソフトなものになるだろうと期待しています。

――最後に、コロナウイルスと長く共存する時代について、思いをお聞かせください。

人類の歴史は、常にウイルスとの共存の歴史でした。14世紀のペストは、少なくとも欧州人口の3分の1の命を奪いました。しかし、それが同時に思想の解放を突き動かし、人類の反省を促し、そこからルネサンスが本格的に始まりました。

新型コロナウイルスの感染拡大は、世界に苦しみだけでなく、新しい認識、反省、理解ももたらしました。そこには手を取り合って協力し、各分野のガバナンスを強化するという差し迫ったニーズも含まれています。北東アジア諸国も、今回の新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり、反省や交流と協力を行うことで、今後、文化や文明のさらなるレベルアップにつながるものと信じています。これに向かって、中日韓を始め、世界各国が今から一緒に努力すべきだと思います。

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この番組をお聞きになってのご意見やご感想をぜひお聞かせください。メールアドレスはnihao2180@cri.com.cn、お手紙は【郵便番号100040中国北京市石景山路甲16号中国国際放送局日本語部】もしくは【〒152-8691東京都目黒郵便局私書箱78号中国国際放送局東京支局】までにお願いいたします。皆さんからのメールやお便りをお待ちしております。

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