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中国を生きる和僑の生き様に惹かれて~堀内弘司さんに聞く(上)

CRIPublished: 2019-12-17 23:31:00
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「なんなんだ!日本の20代、30代はリーマンショックやら『ロストジェネレーション』やらで元気がないのに、ここの日本人は違う!きっと中国という環境が、彼らを元気にする何かを与えているんだ!」と、「研究の問い」を立てました。

ーーそこから「和僑」に対する調査を始めたのですね。

早稲田大学と復旦大学の大学院の交換留学で、復旦大学の社会学の大学院に半年行くことができました。そして、上海和僑会という支部を立ち上げて、そのイベント会場でアンケートを配布し500人以上の和僑の人たちに会いました。深センで起業した日本人、北京で起業した日本人も含めてです。

最終的に、博士論文の執筆までに132人の詳細なインタビューを実施できました。文化人類学の研究方法には、ライフストーリー調査法というのがあります。過去・現在・未来の夢というように、その人の人生観、家族の歴史というのもありますが、そうやって、その人の希望や夢、欲というものを個人史の中から解釈していくんです。

【プロフィール】

堀内弘司(ほりうちこうじ)さん

1960年代、東京生まれ。IBMなど米国系のIT大手に約10年、日系のNTTとセコムに約10年の合計20数年マーケティング業務をした。米国で生まれたITソリューションを、日本市場で展開したり、ベンチャー企業の立上げに従事した。40代半ばで早稲田大学・アジア太平洋研究科に入学し、成長目覚ましい中国・アジアの新興国に越境して起業する和僑経営者に焦点をあてた研究をする。2015年に博士号を取得し、現在は早稲田大学・現代中国研究所の招聘研究員。

2016年~2019年7月まで北京科技大学日本語講師。

主な著書に

『中国で生きる和僑たちーーそのトランスナショナルなビジネス・生活ーー』桜美林大学アジア総合研究所

この番組をお聞きになってのご意見やご感想をぜひお聞かせください。メールアドレスはnihao2180@cri.com.cn、お手紙は【郵便番号100040中国北京市石景山路甲16号中国国際放送局日本語部】もしくは【〒152-8691東京都目黒郵便局私書箱78号中国国際放送局東京支局】までにお願いいたします。皆さんからのメールやお便りをお待ちしております。

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