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考古学における画期的発見、吉備真備直筆の書が北京で公開

CRIPublished: 2019-12-25 20:12:00
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『日本国朝臣備書丹褚思光撰文鴻臚寺丞李訓墓誌考』

書名にある「書丹」とは朱を用いて石上に書くことを意味します。日本人留学生により書き写された唐代の墓誌は、今回が初めての発見とされています。

■中日文化交流史研究での意義を高く評価

今回の発表は中日両国の学術界で大きな反響を呼びました。

氣賀澤保規教授

日本から駆けつけた中国古代史研究者の氣賀澤保規教授(明治大学文学部元教授、東アジア歴史文化研究所代表)は、「紛れもなく本物の墓誌」だと話したうえで、「日本国朝臣備書」の「朝臣備」は吉備真備とする閻館長の解釈は「年月日の点から食い違いがない」としました。また、氣賀澤教授は、「遣唐使は書物や文物によって大陸文化を伝来させたという視座から考察されてきたが、この墓誌の発見により、ものだけでなく、書の文化や教養と言った非物質的文化の伝来が考察の対象となる」と今後の研究の方向性を展望しています。

北京大学古代史研究センターの栄新江教授は、「唐は世界各国との交流に開放的な国で、アジア中から優秀な頭脳が集まった長安は精神文化(非物質文化)の集積地だと読み取れる。中日関係は海のシルクロード研究での重点分野で、今回の発見は貴重な史料を提供している。『朝臣備』は35センチ四方の李訓墓誌に刻まれた文字に止まらず、中日文化交流史の記念碑に永遠に刻まれていく」と発見の意義を高く評価しました。

■奈良時代における日本の書の最高峰か

墓誌の原石は35センチ四方の石

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