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日本と中国はとにかく対話を ~大平正芳氏の孫・渡辺満子さんと「二つの45周年」を振り返る~

CRIPublished: 2023-07-25 22:16:35
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2023年は中日平和友好条約締結45周年であり、中国の改革開放政策が始まって45周年の節目の年でもあります。7月末に自著の出版座談会のため北京を訪れた、政治家・大平正芳氏の孫・渡辺満子さん(61歳)にお話を伺いました。

7月23日に北京の民間団体「中日交流論壇」が主催した交流会に、落ち着いた日本語で訴える小柄な女性がいました。

「映画は映像を通じた総合芸術です。その国の文化を一番凝縮して表現できるメディアとして、人々の心をつなぐ役割に期待しています」

そう話したのは、日本のNPO法人・日中映画祭実行委員会の渡辺満子副理事長です。

満子さんと中国との付き合いの原点には、祖父・大平正芳氏の影響があります。インタビューは、2018年末に北京で行われた大平正芳氏の表彰式の話題から始まりました。

■ハトの着物は祖母のもの〜祖父・大平正芳の「中国改革友誼賞章」表彰式に出席

2018年12月18日、北京人民大会堂で開かれた改革開放政策40周年記念大会の集合写真に、着物姿の満子さんの姿がありました。

満子さんの母方の祖父・大平正芳氏が、「中日国交正常化を進め、改革開放を支持した政治家」として中国政府から「中国改革友誼賞章」を授与される外国人10人の1人に選ばれ、満子さんが家族代表として出席したのでした。

受賞の第一報が舞い込んだ時のことについて、満子さんは「家族たちは驚きましたが、とてもうれしかった」と振り返りました。満子さんの母親は、彼女に祖母・志げ子さん(大平氏の妻)が大事にしていた白いハトの模様の着物を着ていくようにと言いました。「一人でも上手に着られるように、着付け教室に8回通いました」と、満子さんは授賞式出席までの「秘話」を明かしてくれました。

大平志げ子さんは、1979年12月に首相だった夫と共に訪中し、日本に贈られる2代目パンダ「ホアンホアン」の贈呈式に立ち会い、大平氏が死去した後の1982年にも、一家を率いて北京や西安を訪ねるなど、中国とゆかりのある方でした。

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