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<北京冬季五輪>日本人学者・馬場公彦さんが開閉会式から読み取れた中国のいま

criPublished: 2022-03-30 18:31:12
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第24回冬季オリンピック競技大会が2月4~20日、北京・張家口で開催されました。北京冬季オリンピックの開閉会式を会場の「鳥の巣」で体験した日本人学者の馬場公彦さんに、開閉会式のプログラムや演出の数々から読み取れる中国社会のいまを巡り、お話を伺いました。

【プロフィール】馬場公彦(ばば・きみひこ)さん

1958年長野生まれ。北海道大学文学部卒業、同大学文学部大学院修士課程修了。早稲田大学大学院博士課程修了、学術博士。出版業界で35年間勤務し、定年退職後、2019年から北京大学外国語学院外籍専門家。著書「戦後日本人の中国像」「現代日本人の中国像」「種播人―平成時代編集実録」(中国語)など。

馬場公彦さん

■「共に未来へ」の英語訳から察した未来図への構想

――開会式の出だしは二十四節気から始めました。現場で見ていて手ごたえは?

北京冬季五輪が開幕した2月4日は、二十四節気の立春です。丁度24回目の冬季五輪でもあります。苗の演出から命の躍動感が伝わり、同じく農耕民族である日本人として、とても親近感を覚えました。

――現場だからの迫力もある一方で、現場だから分かりづらかったこととかはありませんでしたか?

ありましたね。たとえば、選手入場の部では、最初に出場するのはいつもギリシャ選手ですが、そのすぐ後に、なぜかトルコが入ってきたんですね。気になったので、同じく会場にいた朝日新聞の取材記者・畑宗太郎さんにSNSでそのわけを聞いてみましたら、国名を簡体字で表した場合の筆画順で順番が決まったことが分かりました。私の問いが後日、朝日新聞の記事にもなったことが、今や忘れられないエピソードになっています。

朝日新聞の公式サイトに掲載された畑記者の記事

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