中国社会に深く根ざすアートフェアを~「アート北京」董夢陽さんに聞く
■中国のポテンシャルを信じながらの再出発
――中国のアート市場の今後をどう展望しますか。
いまの中国では、どの業種も膨大な人口ボーナスと関係を持っています。ただアートだけが例外です。それは、「アートは金持ちのためのもの」だという私たちの誤った考えがあったせいです。アートはもっとたくさんの人のためにあるべきです。そういう心構えで取り組めば、より良いブランド、より大きな企業がきっと現れてくるはずです。
「設計北京」フラワーアレンジメント林小蕙作品
――まもなく開幕となる今年の「アート北京」の見どころと、ご自身の抱負を教えてください。
SNSで使うスタンプの展示や若い世代の作品もそうですが、様々なスペシャルプログラムの企画を通して、より多元的で、より時代を反映した作品が展示できるよう心掛けてきました。2年ぶりの開催なので、とにかく多くの皆さんにリラックスした気分でおいでいただき、たくさんのアート作品に触れていただければと思います。
また、中国では新型コロナの感染が抑えられていますが、世界的にはまだ感染拡大が続いており、不便なことも多々あります。しかし、来年になれば、きっといつものフェアが戻るものと信じています。今回はとにかく、再出発するためのアートフェアです。
「2021年アート北京」ポスター
【2021芸術北京(ART BEIJING)博覧会】
4月30日
5月1日(土)~3日(月)一般公開(11時~19時、最終日は18時まで)当日券は100元/日
会場:全国農業展覧館
※詳細は「芸術北京博覧会」オフィシャルサイトをご参照ください。