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【CRIインタビュー年末特別企画】武漢で竹内亮監督に聞く「味付けしない中国の真実を伝えたい」

CRIPublished: 2020-12-18 23:37:00
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――ずばり、竹内監督にとって、武漢のどこが面白いと感じたのですか。

グルメですね。やっぱり圧倒的に武漢は「過早」と呼ばれる朝食の文化が、本当に豊富なんですよ。いろんな朝食を食べる店があって、全部美味しいんですよ。それから夜ですね。深夜にみんな集まって飯食ってるみたいな。それがすごく良い。その朝と夜の飯の文化が僕はすごい好きです。

■行く年=「調子に乗りそうなのを我慢した年」

――竹内さんは2020年、南京にフォーカスした「新規感染者ゼロの町」、武漢にフォーカスした「お久しぶりです、武漢」を始め、一連の話題作を立て続けに送り出しました。過ぎ去ろうとする2020年をどう総括しますか。

いや、あまりにも忙しすぎて、ゆっくり振り返る時間がないですね。ずっと全力疾走で駆け抜けている感じなんで。なんか月並みな返答ですけど。まあ、運が良かったというか、お陰さまで、今まで私たちのことを知っている人達って、日本の文化に興味がある一部の人でした。「私がここに住む理由」という番組を含めて、日本に興味がある人は知っていたんですけど、それ以外の人の間では、僕らの存在は聞いたことすらない。今回のこの武漢の作品もそうだし、いろんなコロナ関連の動画で我々の名前を知ってもらえたので、非常に充実した一年でした。

――自身に何か変わったことはありましたか。

正直、自分は変わっていない。周りがすごい変わっただけ。色んなイベントに呼ばれ、最高級ホテルに泊まり歩く、飛行機も全部ファーストクラスでした。そんな日々が続いていて、「やばい!」と、調子に乗りそうなのを一生懸命に抑えている、そんな一年でした。

でも、イベントに参加する以外は、ほぼずっと現場にいたので、寒い中も雨の中も。それは何も変わっていない、むしろ回数が増えました。撮影プロジェクトが去年の3倍ぐらいだったんで、そういう意味で、すごい疲れる一年でした。

――竹内さん自身が注目される部分が多くなった中、中国のことや日本のことを伝える上で何か変わった部分はありますか?

自分で特に意識してないですけど、それは確実ありますね。ある種の使命感じゃないですけど。昔は自分が好きなこと、興味あることを発信してよかったんですけど、今はやっぱり注目される分、そういうことも考えて題材を選びます。「こういうことを入れれば、もっと多くの日本人に中国のリアルな部分を知ってもらえるのかな」「日本で受けそうだな」「日本人の誤解を解けそうだな」とか。今までそういう視点がなかったんですよ。俺がやりたいことをやってるだけだったんですけど。使命感って言ったら、ちょっと偉そうですけど、より世論を考えるようになりましたね。中国と日本の世論を。

それから、ダブルスタンダードは絶対できないです。それは僕らの原則として。日本と中国とで、同じものを流すっていう決まりなんですよ。日本では中国の悪口を言って、中国では日本の悪口を言うというのは絶対にしない。そういう意味で題材選びは世論を考えつつ、両方に批判されない、だけど両方に受ける題材を考えることになります。それはかなりの変化ですね。ようやく大衆向けになりましたね。そのバランスをどう取るか、ですね。客観、中立に立つことがすごく難しい。

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