核汚染水、核処理水、核廃水、違いはいったい何?
こうした水は海に放流された後、太平洋全体で薄まり、核汚染はほとんどありません。しかし、実際には、核汚染は食物連鎖を通じて富化してしまいます。例えば、ある種の化学物質は生態系での食物連鎖を経て生物体内に濃縮されていきます。プランクトンより魚、魚よりは魚を捕食する大型哺乳類の方が核物質の濃度が高いことがわかっています。このメカニズムにより、海洋植物の濃縮による核汚染は海水の100倍に、また、海洋生物の濃縮による核汚染は海洋植物の100倍になる可能性があります。つまり、海洋生物の核汚染は100倍×100倍で、海水の核汚染の1万倍に達する可能性があるわけですね。最後に、生物の連鎖が結びつくことで、陸上に住む動物も核汚染を受けることになります。例を挙げると、福島から放出されているあの「水」に残留する炭素14の物理的半減期は約5730年と言われています。わ〜とてつもない時間!。これらの放射性核種は、海洋生物の食物連鎖の度重なるな富化と濃縮によって、人体に取り込まれる可能性が高いんです。食物連鎖のトップにいるのは誰ですか?そう、私たち人間です。私たちは海洋中のさまざまな放射性物質を間接的に摂取している訳ですから、体内には安全線量を超える放射性物質が蓄積している可能性が高いということです。残念ながら、どの世代も放射性物質を摂取しています。それが体内でDNAを破壊して遺伝し、次世代、次次世代へとどんどん広がっていくというのは想像を絶する恐ろしいことです。
人類は、2023年8月24日をどう刻むんでしょうかね。大ヒットした中国映画『流転の地球』の前置きのように「その時は誰も、この災害を気にしていませんでした。これは山火事、干ばつ、一種の絶滅、1つの都市の消失にすぎないと。この災難がすべての人に関係するまでは......」