カタールでサッカー場を建てた!
義烏市の税関による統計では、今年1月から10月までに義烏から輸出されたスポーツ用品の総額は48億5千万元に上っています。日本円にして約940億円です。
ところで、この義烏市に関する言葉で、「義烏指数」というものがあります。「義烏指数」というのは、義烏の商品売り上げを元にした、経済や政治の動向を占う指数です。
たとえば、クリスマス用品の売り上げを見れば、世界の今年のクリスマスの盛り上がりが分かります。それから、アメリカの大統領選挙の応援グッズも義烏で生産されるので、その売れ行きから、どの大統領候補が優勢なのかということまで見えてくるわけです。
この「義烏指数」は、あくまで民間の中で言われている非公式のものではあるのですが、世間の空気に流されることなく、実際の数値や感覚を元にしたものであることから重要視されています。
そして気になる今回のワールドカップについてですが、「義烏指数」によれば、優勝に最も近いのは、イングランド、ブラジル、アルゼンチンの3カ国とされていました。
また、カタール大会でFIFA・国際サッカー連盟とスポンサー契約を結んでいる企業は14社ありますが、うち4社が中国企業です。
中国企業からの協賛金は国別で最も多い約14億ドルとなっています。中国企業がワールドカップのスポンサーになったのは2010年の南アフリカ大会が初めてでしたが、当時のスポンサーは太陽電池の企業一社だけでした。この太陽電池の企業は、2010年の大会をきっかけに世界のメディアからの注目度が急上昇して、時価総額が5億6000万ドル増えるなど大きな成功を収めました。このことが、中国企業がワールドカップに注目するきっかけとなったと言われています。
今回のカタール大会にも、勝敗を予想する動物がいるってご存じでしたか?
それは、パンダです!なんと、日本対ドイツ戦や日本対コスタリカ戦も的中させていました。パンダといえば、実はワールドカップの開幕直前に、中国の四川省からカタールのドーハに、2頭のパンダが到着しました。雄の「四海(スーハイ)」3歳と、メスの「京京(ジンジン)」4歳です。2頭はこれからカタールに15年滞在する予定なので、いつか会いに行ってみたいですね。
それにしても、パンダがサッカーの勝敗を予想するというのは、非常に納得できますね。なぜなら、パンダは白黒がはっきりしていますから!