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<杭州アジア大会>注目の陸上選手 聡明な100mハードラー田中佑美

CRIPublished: 2023-09-14 15:33:46
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フィニッシュの瞬間

陸上100%にならずONとOFFを大事に

田中は富士通の社員として、半日練習半日仕事の生活をしている。会社での仕事内容はソフトウエアの営業関係。もともと、陸上100%ではなく、仕事もできるという条件で就職した。

「陸上以外のことを考える時間は絶対に必要だと思っています。ONとOFFを作って、日常を楽しむことも大事にしています。仕事はできないことばかりで部署の方には大変ご迷惑をかけていますが、私がいることで、部署の人が陸上に興味を持ってくれたり、大会に応援に来てくれることもあったりと、すごく良い環境にいます」

取材中の田中

シーズン最後もフレッシュな気持ちでベストパフォーマンスを

「世界の壁や自分の力不足、力を発揮する能力不足を強く感じました」と世界陸上を振り返る田中。いつも、大きな大会後はリフレッシュしてからトレーニングに取り組んでいるそうだ。

「今日は久しぶりにハードルを飛んで、新しいシーズンが来たかのような気持でした。アジア大会はシーズン最後の大会になりますが、フレッシュな気持ちで気合を入れて挑みたいです」

もともと田中は「メダルを取ります、何秒で走ります」といった具体的な狙いは宣言しない選手。それを知りながら、あえて今大会への具体的な目標を聞いてみた。

「できるだけ速くですね。陸上、特に直線競技は対人スポーツではなく、自分にさえ集中できればいい競技で、順位に関しては自分がどうこうできるものではないと思っています。自分のできるベストパフォーマンスでベストな記録を狙うことが、どの大会でも自分のできることです」

理路整然とした田中らしい答えが返ってきた。自己を分析し競技にどこまでも真摯に向き合うトップアスリートだ。直近の目標はパリ五輪。そんな田中の「できるだけ速く」がどんな結果になるのか、今大会スタート前はドキドキしながら息を止めそうだ。

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