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東アジアの平和教育の最前線では~中日韓平和教材実践交流会の取材~(後編)

CRIPublished: 2021-08-05 18:20:00
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日本教職員組合の西原宣明書記次長は過去10回の開催を振り返り、「これまでの十数年間、それぞれの国から出されたレポートが響きあって、参加者全員で一つの教材を作っているような感じがした」と話したうえで、三カ国の教師が一次資料を掘り起こすための取り組みを行ってきたことを高く評価し、「深く敬意を表す」と述べました。さらに、決まった形に子どもを押し込むのではなく、学校教育を終えてから、どのような社会を作るかということを展望できるよう、子どもたちが一を聞いて十を知るよう導く教材作りや教育実践をすることの重要性を指摘しました。

日本教職員組合・西原宣明書記次長

西原さんはまた、交流会の開催によりそれぞれの国が抱えている課題を知ったと話し、「いま各国で行われている実践が将来、それらの課題を乗り越える上の一助になると、教育の力を信じたい。いつか共通教材で授業できるように今後も交流を深めていきたい」と、交流継続に寄せた期待を示しました。

第10回中日韓平和教材実践交流会

【リンク】中日韓平和教材実践交流会について

中日韓青少年平和主義教育の推進、青少年を対象にした正しい歴史認識の育成、アジア平和の守護をモットーとする「中日韓平和教材実践交流会」は、三か国の教職員団体、歴史教員、教育研究者らの交流の場として、2006年に正式に発足しました。それに先立ち、2003年~2005年には、中国と日本、日本と韓国の二国間で毎年交流会が開かれてきました。「世界反ファシズム戦争勝利60周年」にあたる2015年には、日本側の提唱により、三か国の交流メカニズムの設置を中国、韓国の関連団体が受け入れました。2006年~2007年は日本教職員組合(JTU)、中国教育科学文化衛生体育工会(CESCHSWU)、韓国教員団体総連合会(KFTA)の三団体でしたが、2008年から韓国全国教職員組合(KTU)も加わり、「三国四団体」の交流の場として、持ち回りでこれまでに9回の会議を開催してきました。10回目の交流会は2020年を予定していましたが、コロナ禍の影響で1年延期となり、KFTAは事情で参加を見合わせ、「三国三団体」で開催されました。

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【CRIインタビュー】

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