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倍返し!北京からマスクを日本に~「中日両国の支援の輪を広げたい」谷岡一幸さんに聞く

CRIPublished: 2020-04-02 11:14:00
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――中国で新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、多くの支援物資を日本から北京に持ち帰った谷岡さんですが、戻った後の行動を教えてください。

はい。2月9日に日本から550キロ55000枚のマスクを家族3人で運び込んで、マスクの仕分け作業から寄付活動を含めて約2週間くらいかかりました。武漢の医療施設と北京の医療施設、福祉施設、公安局など約20箇所に寄付しました。配布先の選定の際には、メディアの皆様や医療関係者の方々から情報を集めて、どこでマスクが一番不足しているか、また配送ルートなどの確保も考慮しながら寄付活動を行いました。

北京市内で物資を届ける谷岡一幸さん

小学生の保護者に子ども用マスクを手渡す長男の谷岡将輝さん

――あれから約2か月が過ぎました。この間、中国が行う新型コロナウイルスとの戦いで実感したことは?

中国政府の感染症対策は、街の隅々まで本当に徹底していますね。政府の方針を社会全体で共有しながら、1日も早くこの病気が収束するために市民一丸となって戦っているように感じています。この点は本当に素晴らしいことですね!弊社のスタッフも自主隔離政策のため、まだ半数以下しか職場復帰できていない状況です。ただ、今は封じ込め対策が最優先ですし、社会機能が本格的に稼働するにはまだまだ時間がかかるとは思いますが、しっかりと継続していくべきだと感じています。

――本業のお店の営業再開は今はどのような状況ですか。

現在私は、北京で日本料理店を2店舗経営しておりますが、まだ1店舗だけ営業を再開したばかりで、本格的な営業再開はしていない状況です。現在は中国支援弁当を販売しておりまして、収益の10%を寄付する活動を行なっています。お陰様で、お弁当事業については皆様から大変ご好評をいただいており、順調に売上を伸ばしております。

――日本でも感染者が増える中、今は日本を支援する行動を始めたようですが……

そうです。今回はこれから感染拡大が懸念される日本へ向けて、中国でマスクの寄付活動を始めました。現在日本ではマスクが手に入らず、困っている方がたくさんいらっしゃいます。中国ではマスクが普通に購入できるので、できる限り日本に持ち帰って、もっとも必要となさっている方々に寄付しようと考えています。

ありがたいことに、活動を始めて3日目で、寄付マスクの数がなんと10万枚を超えました。ウィーチャットなどで友人に呼びかけたら、あっという間に目標を大きく上回る寄付マスクが集まって、びっくりしています。

――SNSでの呼びかけ一つで、力を貸してくれた両国の皆さんにどのような思いを抱いていますか。

思い返せば、今回私が日本で中国支援活動を呼びかけた時には、正直、賛否両論ありました。中にはごく少数の方ですが、『日本でもマスクが買えないのになんで中国へもっていくんだ!?』という意見もありました。ただ、多くの日本人の皆様から、「今一番大変なのは中国なんだから、私たちができる限り応援しよう!谷岡さん頑張って!」という声に励まされて、支援活動をやり遂げることができたと思います。

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