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星野司さんに聞く②~松花湖スキー場星野コースの誕生秘話

CRIPublished: 2020-01-21 22:24:00
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聞き手:王小燕、梅田謙

2011年4月、会社からの出張命令で初めて中国に降り立つ星野さん。向かった先は、吉林省吉林市の郊外にある松花湖という湖を一望できる大青山でした。星野さんは濃霧の中を視察し、スキー場に適した山だと確認して、その夜のうちに一気呵成に設計図を描き上げて、オーナーに提案しました。その年の12月に、仲間3人と共に現地に戻り、コンサルタントの仕事が正式に始まりました。それから3年余りの月日を経て、中日双方の切磋琢磨の中で、松花湖スキー場が開業を迎えました。

コース全長27キロ、計31本のコースからなる松花湖スキー場には、オーナーから「星野雪道」と命名されたコースもあります。今回は、「中国の地図に形を残した」と誇りをもって仕事を振り返る星野さんから、「星野コース」を含むスキーコースの誕生秘話を伺います。

中日2ヶ国語による「星野コース」の由来の説明、2015年1月の開幕式にて除幕

――仕事の中で一番苦しかったこと、楽しかったことは何ですか?

設計では「自分の足で現地を見る」ことを実践しました。山に3年間で360回入り、延べ1,000km歩きました。冬は最低気温がマイナス32度という日もあり、初めは経験不足でペットボトルが凍ることを知りませんでした。その日の昼食は、手袋をつけたまま、その場で足踏みしながら固まったパンをかじり、凍ったペットボトルの氷をなめて水分を取っていました。また、汗をかくとシャツが凍ってしまうので、山登りでできるだけ汗をかかないように工夫しました。そんな未経験の寒さの中での作業が、一番辛かったですね。でも、どんどんと学習していきました(笑)。

2013年2月、大青山で測量中の星野さん

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