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子どもたちの目の輝やきに惹かれて~中日韓子ども童話交流事業委員長・河村建夫さんに聞く

CRIPublished: 2019-08-20 16:49:00
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――読書のために立ち上げた行事でしたが、本を読むだけでなく、本を作ろうというところまで、踏み込んだ交流を行っているのですね。

そうですね。それ以外にも、北京に来た場合なら万里の長城を見学したり……今年は北京国際園芸博覧会がありますので、そちらの見学も予定しています。そして、毎年3ヶ国語が収録される珍しい報告書が出版されています(写真)。ぜひご覧いただきたいと思います。

――15年間の開催の中で、忘れられないエピソードもたくさんあったかと思いますが……。

そうですね。小学生ですから、時々ホームシックにかかってしまいます。実は、昨日は東京で子どもたちの出発式をやったんですが、一人でじっとするとホームシックになるので、早く友達を作りなさい、と話しました。

一つ分かったことは、中国と韓国の子どものほうが、英語がうまくなっていることです。彼らは先に英語で挨拶して会話を進めていて、日本人がそこに入れていません。この事から、日本の英語教育が遅れていると、大急ぎで小学校の英語の授業を強化しています。中国と韓国の方が10年早く英語教育を始めているようです。

――中国では最近、幼稚園から英語教育をしているところもあります。触れ合ってみないと分からないような、子どもたちの様子もあるようですね。

最近は、かつてこの交流行事に参加して、今は大学生になっている子たちが自発的に集まって卒業生の会を作って、せっかくの貴重な経験だからとOB・OG会を作ろう、と。今回も10年ぐらい前に活動に参加した子どもが戻ってきて、各国10人ずつ、30人が話をして、子どもたちをサポートする、というふうに広がっています。これは我々も期待していたことで、大変嬉しく思っています。

――今回は中国開催で、テーマは「園」だと聞いていますが。

毎回、「種子」、「空」、「海」など、それぞれ主催国が題を決めています。今回の「園」は、種をまいて、そして実って、大きな広い園に広がっていく、その広がりが期待できる題だなと思っています。

――中国語では、「園」は円満であるとか、皆さんがつながっている「縁」とも発音が同じですので、豊かなイメージが膨らみます。

おそらくそのテーマを中心にして、思いを語り合うチャンスもあると思います。

――中日韓の子どもたちの交流の開催にあたり、今年は特に韓国と日本の間にいざこざが起きていますが、何かプレッシャーはありませんでしたか。

私も心配していました。しかし、かねてからこの交流事業が始まるとき、政治とかいろんなことがあっても、これだけはきちんとやりましょう、という申し合わせはしてあります。今回もとくに韓国から申し入れがあったとかは一切ありませんでした。これだけは日中韓でやるという合意ができているだろうと思います。

――ぶれない子どもたちの交流に、3カ国の共通した願いが込められているのですね。今回も大成功を祈っています。

~了~

この番組をお聞きになってのご意見やご感想をぜひお聞かせください。メールアドレスはnihao2180@cri.com.cn、お手紙は【郵便番号100040中国北京市石景山路甲16号中国国際放送局日本語部】もしくは【〒152-8691東京都目黒郵便局私書箱78号中国国際放送局東京支局】までにお願いいたします。皆さんからのメールやお便りをお待ちしております。

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