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子どもたちの目の輝やきに惹かれて~中日韓子ども童話交流事業委員長・河村建夫さんに聞く

CRIPublished: 2019-08-20 16:49:00
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8月17日から「第16回中日韓子ども童話交流事業」が北京で開幕しました。2002年に日本の呼びかけで始まったこの事業は、絵本・童話を通して交流し、相互理解と友情を育むことを目指すものです。毎年の夏に中日韓の小学校4~6年生、計100人が集まり、一週間にわたる合宿を行っています。今回のテーマは「園」だそうです。

17日、この交流事業の開会式のために北京入りした、日本の衆議院議員で日中韓こども童話交流事業実行委員長を務める河村建夫さんにお話を伺いました。

河村さんは1943年、山口県萩市生まれ。1990年に衆議院議員初当選以来、文教畑に打ち込んできました。これまでに文部科学大臣、内閣官房長官などを歴任。

――今年も「中日韓子ども童話交流事業」が無事開催されることを心からお祝い申し上げます。

ありがとうございます。1回目から8回目までは日本で開催されました。9回目から日中韓を回るようになりまして、もう15回が過ぎました。毎回100名の子どもたち、これまでに1500名の子どもたちが交流したことは大変感慨深いです。小学生の時からのこのような体験は、必ず大人になってから生きてくると思っています。

――そもそも、この事業を始めたきっかけは何でしたか?

子どもたちに読書環境を作っていくということで、超党派の「子どもの未来を考える議員連盟」ができ、各党派が全て集まってできました。読書環境を整えるには図書館の整備が当然ですが、もっと、中国、韓国など日本と一衣帯水の国家の子どもたちも一緒に学べないかと。そこで、童話を持ち寄って交流しようと各側に呼びかけ、協力を得ることができました。小学校4年、5年、6年の生徒さんを中心に、3カ国で100名集まって開催されることになりました。

子どものときから交流すれば、もっともっと日中韓が仲良くなれるのではないかという期待もあって、スタートしました。

――平和への思いがこめられた交流行事だったのですね。

一番近い国同士がこの年齢から仲良くすることは、世界の平和につながり、アジアの発展につながります。お互いの国を知る大切さを体験してもらえればと思いました。

日中韓の子ども100人が、一週間そろって着るユニフォームがありますが、顔では(どの国の子か)まったく区別がつきませんね。皆さん目が輝いています。この子どもたちを見ていると、これからの日中韓は大丈夫だという思いがしてきます。

――これまで15回の開催を成功させてきました。毎年、夏に合宿する形で開催されているようですね。

日本ではお盆の後だと時間に余裕があるので、最初は日本に招待する形でスタートしました。ちょうど一週間、絵本を持ち寄って合宿します。最初は羽衣伝説を取り上げました。この物語は日本にも韓国にも中国にもありますが、微妙な違い、結論の違いがあります。どこが同じでどこが違うのかを話し合います。子どもたちが関心を持ったら、最後は100人が10組に分かれて童話を作ります。

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