【観察眼】変わりゆく中国の映画市場 努力と革新が進む未来へ
中国の映画鑑賞者だけではなく、近年、各国の映画市場では、それぞれの特色を持ち、自国の社会現象を反映する映画作品が好成績を見せている。例えば、インドでは映画興行収入上位20位のうち、インド映画はここ10年間で200%も増えた。一方、日本と韓国では、自国映画がより人気を呼んでいる。日本でここ数年人気を博した『ドラえもん』や『THE FIRST SLAM DUNK』『すずめの戸締まり』、劇場版『鬼滅の刃 無限城編』などはいずれも日本のアニメ映画だ。その土地の人々と結び付いて初めて、興行収入を上げることができる。これはむしろ各国で共通の特徴の一つとなっている。今年の夏休みに中国の興行収入1位を獲得した『抓娃娃(Successor)』も、今の中国で非常に注目される教育問題に焦点を当て、国民的コメディー俳優の出演も加わり、中国の観客を大いに満足させた。
とにかく、中国の映画市場は十分に大きく、十分に包摂的である。2023年末時点で、中国全土の映画館の数は1万4000カ所に上り、スクリーンの数は8万6000を上回り、長年世界一に輝いている。ここ数年、数多くの難題を抱える世界の映画市場は低迷期に入り、中国の映画市場もある程度のダメージを受けているが、全体のパフォーマンスは依然として好ましいものだ。国家映画局の統計によると、2023年、中国映画市場の年間興行収入は549億1500万元(約1兆1312億5000万円)に達し、今年5月5日までに、今年の年間興行収入は200億元(約4120億円)を突破した。
現在、ネット文学、ネットドラマ、ネットゲームに代表される中国文化の新しい「三大神器」が注目を浴びており、#ChinaTravel