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【観察眼】グリーンに光り輝く中国の夢

CRIPublished: 2024-06-04 15:49:52
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6月5日は53回目の「世界環境デー」だ。世界環境デーの設立は、全世界の環境問題への重視を示し、全人類の美しい環境への憧れと期待を反映している。

中国は責任を果たす大国として、人と自然の調和の取れた共生を一貫して堅持し、グリーンで持続可能な発展の道を歩み続けている。中国は今年の世界環境デーを迎えるに当たって、「美しい中国の建設を全面推進」というテーマを設け、「清い水と青い山こそ金の山、銀の山」という理念を堅持して清らかで美しい中国の建設に取り組み、グローバル環境ガバナンスの推進に最善を尽くしていく。中国は過去数十年にわたり生態環境の保護を全面的に強化し、確実な措置を講じながら、斬新な解決策を見出すなどで、グリーン成長の恩恵をしっかりと享受してきた。青い空に緑の大地、澄んだ水の美しい中国を共に築く行いは、中国人の日常生活のいたるところで見られる。

例えば、北京で最も人気のあるハイキングスポット、副都心の通州区にある大運河森林パーク。大運河の歴史は2000年以上前に遡る。大運河は昔の中国にあって水上の高速道路であり、沿岸の繁栄と文化を育んできた。しかし、1980年代の末ごろには北京、天津、河北省の製紙工場や化学工場が大運河の通州区間に汚染をもたらし、当時の人々は環境保護の重要性を認識しておらず、生活汚水までそのまま運河に排出していた。環境汚染による苦痛を体験したことで、政府は2006年から大運河流域の環境整備と生態系の修復に取り組んだ。汚染を引き起こす工場は次々に閉鎖され、沿岸の汚水処理システムは絶えず改善されたことで、大運河の水質は鮮明に改善された。沿岸に広がる水草の生い茂る湿地公園は今や、周辺住民のスポーツやレジャー、そして憩いの場所だ。再び生気を取り戻した大運河は2014年に世界遺産に登録され、1000年にもわたる物語が改めて書き加えられることになった。

環境整備の事例は、これ以外にも多くある。中国北部の河北省にある砂漠化していた塞罕壩が緑のオアシスに生まれ変わったことは好例の一つだ。1950年代の塞罕壩は、黄砂が空を遮る鳥も飛ばない荒野だった。しかし現地住民のたゆまぬ努力のおかげで、この地には世界最大規模の人工林が出現して緑の土地に変わった。そして、2017年に国連の最高環境賞である「地球大賞」を授与された。中国はそれ以外にも、国立公園を主体とする自然保護区を基礎に各種の自然公園を補充して、新たな自然保護エリアのシステムを構築した。設立された各級の自然保護地区1万1800カ所は、生物多様性の保護を通じて持続可能な発展を促してきた。

周知のように、中国は世界人口の5分の1を養う農業大国だが、農業の発展は環境保護の足かせになっていない。中国ではここ数十年にわたり、乾燥地農業の一環として段々畑の整備や小さな清流の建設など一連の効率的な環境保護プロジェクトが展開され、農業の発展を確保すると同時に、水土保持に力が入れられてきた。土壌侵食が最も深刻な黄土高原では、土壌侵食の面積が監視開始以来の最悪だった45万平方キロメートルから2020年には23万4200平方キロメートルにまで半減した。黄土高原の基調色は「黄」から「緑」に変わった。

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