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【観察眼】輸出台数世界1位の中国車 どこに売れたのか?

CRIPublished: 2024-01-14 14:42:55
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491万台!これは2023年に中国が輸出した自動車の台数で、日本を抜いて世界1位になる見通しだ。20年前、誰がこんなことを予想しただろうか。

これは「中国経済崩壊論」を口ずさんでいる一部の西側メディアにとっては、目にしたくないニュースだろう。「中国産の自動車は廉価で、アフリカや東南アジアの貧しい地域にしか売れない」「中国産自動車の輸出増加は米国によるロシア制裁のおかげだ。ロシアへばかり輸出している」などの声が上がっている。さらに、日本の一部右翼ジャーナリストは、「中国の自動車は外国の技術をパクって発展してきた」とでたらめな発言をしている。存在感を高める中国産の自動車からかなりのショックを受けたらしい。

実際はどうだろう。次のデータから見てみよう。

中国産自動車の過去3年間の輸出データを調べてみて、あることに気付いた。2021年以降、中国産自動車の輸出伸び幅ランキングで上位に並んだ国と地区に、ドイツ、英国、イタリア、フランス、日本の国名が見られるようになった。いずれも自動車製造分野の強国である。特に、2021年には日本に輸出された中国産自動車は前年同期比9倍近い891%の伸びを示し、ランキングで第7位となった。

2022年のデータで見ると、中国産自動車の輸出伸び幅ランキングのトップ3は、スペイン(2412%増)、アイスランド(2246%増)、クロアチア(1213%増)で、いずれも世界銀行が定めた収入レベルで高所得国家に当たる。しかもその年に中国から輸出された自動車の約半分近く(49.6%)は高所得国家と地区に販売されたものだ。

さらに2023年のデータを見ると、ロシアに輸出された中国産自動車は5倍近く増えたが、輸出が倍増した国のうちの4割ほどは欧州諸国で、欧州が初めてアジアを抜いて中国産自動車の最大の輸出市場となった。そして、ここ3年はサウジアラビア、メキシコ、ベルギー、ロシア、オーストラリア、英国の6カ国が終始、中国産自動車の輸出台数ランキングの上位10位内にランクインしている。

多くの人は中国産自動車の輸出は主にEV車などの新エネルギー車に頼っていると思うかもしれないが、実際はまったく異なる。2023年に中国から輸出された自動車の中で、ガソリン車は75%を占めており、奇瑞汽車(Chery)と上海汽車集団(saicモーター)傘下のMGが上位2位だった。国内のさまざまなEV車はまだ海外市場に本腰を入れていないようだ。もちろん、ここ3年、中国の新エネルギー車は急成長しており、中国自動車成長の主力となりつつある。新エネ車の完成車輸出が輸出全体に占める割合は2020年の7%から2023年は24.5%に上昇し、約4分の1となった。しかも、輸出された新エネ車の平均価格も64%伸びている。

一方、整備された産業チェーンと工業体系に恵まれ、ファーウェイ(華為)のiDVPデジタル自動車開発プラットフォームなど、中国では一連のビッグデータやAI技術が自動車産業に応用され、スマート自動車の開発が新たな進展を見せており、自動車はいつの間にか大型スマート消費電子機器に進化してきた。また、動力電池や電動機などのコア部品の輸出も急成長している。現在、中国が申請した動力電池関連の特許は世界の74%を占めており、2023年の世界の動力電池搭載量トップ10社のうち、6社は中国企業で、国際シェアは6割を上回った。

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