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No.151キーワードで2021年を振り返る~文化編

CRIPublished: 2021-12-27 17:19:00
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爷青回(yé qīng huí)僕らの青春が戻ってきた

「爷的青春又回来了(僕らの青春が戻ってきた)」の省略した言い方です。ここの「爷」は、そもそもは男性が使う自称「我」、私という意味ですが、この言葉では、女性にも適用できます。「爷青回」でかつて馴染んでいた人や物事と再び出会う歓びを表します。青春時代に経験した人、映画・ドラマ、ゲーム、漫画などが形を変えて現れる時に使われます。

これは厳密にいうと、2020年からの流行語です。2020年12月1日、Z世代が中心の映像サイト「Bilibili」が2020年度の弾幕ランキングを発表し、「爷青回」が542万359回でトップの座を射止めました。「爷青回」がトップになった背景には、「Bilibili」がこのほど、1990年代生まれの青春の思い出と言える映像作品の版権付き導入を行ったことがあります。

これと意味が反対する「爷青結」もよく見られます。これは「僕らの青春がもう戻ってこない」という意味です。

YYDS 永远的神(yǒngyuǎndī shén)永遠の神様

ファンがアイドルに対して使うものです。元eスポーツ選手だったライブ配信者が使ったことで知られるようになりました。今はネットで広く見かけます。

8月24日、中国の楊倩選手が東京オリンピックで中国チーム初の金メダルを獲得したことを受けて、中国史上初のオリンピック金メダリストである許海峰さんが筆で「YYDS」と書いて祝ったことが話題になりました。この文字には若手選手への祝賀と敬意が込められているようです。

ところで、オリンピックの期間中には、選手を褒めるコメントの中に「YYDDS」という文字列もよく見かけました。この場合は「永远的大神」のピンインの頭文字です。「大神」は神様を超える存在と言えるでしょうか。

国家公园(guójiā gōngyuán)国立公園・ナショナルパーク

中国は今年、「国立公園」制度の導入を正式に発表しました。10月12日に雲南省昆明市で開かれた国連「生物多様性条約」第15回締約国会議(COP15)の首脳サミットで、習近平国家主席が第一陣に指定された5つの国立公園のリストを公表しました。

発表された第一陣は、三江源国立公園、武夷山国立公園、ジャイアントパンダ国立公園、東北虎豹国立公園、海南熱帯雨林国立公園の5カ所です。

これら5つの公園の面積を合わせると23万平方キロメートルになり、この中だけでも中国の陸生野生動植物種の30%近くがカバーされます。公園はいずれも、絶滅が危惧される種の生息地の保護を目指しています。例えば、ジャイアントパンダ国立公園は3省81カ所の自然保護区が統合されたものです。かつては分割されていたパンダ生息地の管理もこれで統一されたわけです。

破防(pòfáng)防御を打破する

そもそもゲーム用語で、ゲームの中で敵方の防御能力――例えば、鎧や盾などの防具、あるいは砦などの建物を破壊し、防御が機能しないようにすることを示すことばでしたが、それが転じて、ネット上では自身の気持ちが衝撃や感動を受けたときにも使われるようになりました。

この言葉は特に、今時の若者が、感情がたかぶった時に使う口癖になっていて、2021年7月に頻繁にウェイボー(微博)の話題の検索ランキングに登場しました。

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