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日本ポップスの中国カバー曲特集(後編)

CRIPublished: 2019-10-05 10:37:00
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10月の北京、秋も次第に深まっていきます。今週の中国メロディーは引き続き、人気ある日本の歌の中国語カバー曲をご紹介しましょう。

テレサ・テンの「時の流れに身を任せ」のカバー曲

まずは、テレサ・テンの代表曲・「時の流れに身を任せ」です。懐かしいメロディーを思い浮かべる人が多いと思います。甘くて美しい笑顔とやさしい歌声は、数えきれないファンの心を虜にし、中華圏で絶大な人気を誇り、「アジアの歌姫」と呼ばれました。

「時の流れに身を任せ」は1987年にリリースしたシングルで、荒木とよひさ、三木たかしがテレサ・テンのために作ったもので、売り上げが200万枚に達する大ヒット曲になりました。そしてテレサ・テンは、紅白歌合戦に2年連続での出場を果たしました。

1986年、テレサ・テンは台湾の作詞家・慎芝に、この曲に中国語の歌詞を書くよう依頼しました。中国バージョンは歌詞の意味をそのまま残しており、テレサ・テンは「沢山の歌を歌ったけれど、この曲が一番好き」と言いました。歌詞に出てくる「あなた」は、表向きには好きな人を指しますが、実際はファンのことを指したものです。これは、この曲が独特な魅力を持つ理由だと思われています。

この曲を発表した後、テレサ・テンは髪型をロングヘアからショートヘアに変えて、次第に芸能界から身を引いていきます。そのため、この曲は芸能界からの引退代わりの歌とも見られています。

莫文蔚の「盛夏的果実」~UAの「水色」のカバー曲

日本の女性シンガー・UAの代表曲「水色」。この曲は、2000年に香港の女性歌手・カレン・モク(莫文蔚)が「真夏の果実(盛夏的果実)」というタイトルで歌い、大変な人気を集めました。

カレン・モクは、女優そして歌手として活躍し、数多くの音楽賞や、香港版アカデミー賞の助演女優賞を獲得し、中華圏の人気あるスターです。そんなカレン・モクの歌声は、このラブソングに独特な味わいをもたらし、恋について深く考えさせられてしまいます。カレン・モクの歌声は、淡々とした中にも哀愁が漂い、諦めようとしても諦めきれない葛藤の気持ちを表しています。

誰もが、心の中に届かなかった人がいるのでしょう。結局は一緒になれないのですが、そのために懸命に努力する道のりは、成長の道のりなのです。本当に素晴らしい歌は、どれも物語があるもので、耳を澄まして聴けば味わいを楽しめるのだと思います。

李克勤の「紅日」~大事MANブラザース「それが大事」のカバー曲

1992年、香港の男性シンガー・ハッケン・リー(李克勤)は、「紅日(朝日)」という曲で、歌謡大賞を受賞しました。この曲は日本のバンド「大事MANブラザース」のヒット曲「それが大事」のカバー曲です。

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