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日本ポップソングの中国カバー曲特集(前編)

CRIPublished: 2019-09-20 19:50:00
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9月下旬、北京の澄んだ青空が秋を感じさせます。1980年以後、外国の曲の中国語カバーが急速に増え、そのうち日本の歌が多くの中国人に喜ばれています。中国メロディーで、人気ある日本の歌の中国カバー曲をご紹介しましょう。

中国カバー曲が最も多い歌手・中島みゆき

1980年代、日本では音楽の黄金時代を迎え、フォークソングもポップスも素晴らしい曲が続々と生まれました。この時期の多くのポップスが香港や台湾の歌手にカバーされ、フェイ·ウォン(王菲)の「容易受傷的女人(傷つきやすい女)」、アラン・タム(譚詠麟)の「愛在深秋(恋が深まる秋)」、エミール・チョウ(周華健)の「花心(はな)」などはいずれも日本のカバー曲で、大ヒットしました。そのうち、アジアのスターと呼ばれる中島みゆきのカバー曲が最も多いとのことです。

中島みゆきは、中国ではあまり知られていませんが、カバー曲は当時、中国で大ヒットしていました。例えば、フェイ·ウォンの「容易受傷的女人(傷つきやすい女)」は1979年にリリースしたアルバム「おかえりなさい」の中の「ルージュ」が原曲です。

フェイ·ウォンはこの曲で1992年に、香港シンガーの最高の栄誉であるプラチナ・レコード賞を獲得し、ポップス界の不動の地位を築きあげました。この曲は当時、香港でだれもが口ずさんだものです。

1980年代の中国人の女神・山口百恵

1980年代、多くの中国人の若者にとって女神のような存在だった山口百恵。彼女が主演したテレビドラマ「赤い疑惑」は当時、中国で大ヒットし、多くの人々が可愛い八重歯の笑顔に魅了されました。ドラマのヒロイン・大島幸子のヘアスタイルとファッションを多くの若い女性が真似し、「幸子ヘアスタイル」、「幸子シャツ」が大流行しました。

その山口百恵の代表曲である「さよならの向こう側」。1983年、この曲を香港の歌手・レスリーチャンが、「風継続吹(風は吹き続ける)」というタイトルで、同名のアルバムのメイン曲として歌います。アルバムは大ヒットし、レスリーチャンもこの曲でスーパースターへと躍進しました。その後、この曲は彼のワンマンショーの定番曲となり、引退前のコンサートでは涙ながらにこの曲を歌いました。恋人と別れざるを得ない悲しみと哀愁を、中国語で生き生きと表現しました。

山口百恵のバージョンも、レスリーチャンのバージョンもそれぞれによさがあり、音楽は国境を越えて心を通じ合える、素晴らしい魅力があるのでしょうか。

キロロの「未来へ」、中国の失恋ソングに変身

日本の女性デュオ・キロロの代表曲である「未来へ」。この曲も、1999年に台湾の女性歌手レネ・リウが「後来(その後)」というタイトルで歌い、今でも大変親しまれています。

幾度も恋に破れてから、若さのあまりにあっさり投げ捨てた純真な恋を嘆く気持ちを表しました。歌手のレネ・リウは、この曲が自分の経験と重なって、歌う時はいつも心が痛むと話します。実は本人だけでなく、失恋のつらさを経験した人々はみな、自分の気持ちを表したものだと感じています。これが、この曲が幅広く歌われている理由なのでしょう。

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