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日本の人気アニメソングの中国語版(後編)

CRIPublished: 2019-09-13 16:05:00
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9月の北京、暑さも峠を越え、朝晩は涼しく虫の音が聞こえるようになりました。さわやかな秋風も吹き始めています。今回の中国メロディーは引き続き、日本のアニメの挿入歌の、中国語バージョンをお届けしましょう。

ドラえもん、ありがとう

1992年10月、日本の明仁天皇が中国の北京、上海、西安を訪れました。天皇が中国を訪問したのは初めてのことで、中国は最高のおもてなしをしました。実はこのとき、中国でムードを盛り上げるために、その1年前の1991年に、中国国営放送CCTVで「ドラえもん」の放映が始まったのです。それから数年間、このネコ型ロボットは多くの中国の子供たちの成長に伴い、楽しいひと時を届けてくれました。

「ドラえもん」は、アジア人に受けのいいアニメだと言われ、ユーモアと想像力あふれるストーリーに多くの子供たちが惹かれました。数えきれない子供たちの美しい思い出となっています。若者たちは、「自分は野比のび太みたいに、気が小さくて不器用だ。机の引き出しからドラえもんが出てほしい、悲しい時に慰めてくれて、自信をなくした時に励ましてくれて、静香ちゃんを思う時に一緒に会いに行ってほしい。ドラえもん、ありがとう。子供のころの最高の思い出だよ」としみじみと語ります。

そして2014年、「ドラえもん」の映画が初めて中国で上映され、その日本での売り上げ83億円を上回る90億円近い大ヒット作品になりました。映画界では、外国での売上が国内の売上を上回るのはとても珍しいことです。その後、「ドラえもん」シリーズは毎年中国で上映され、大ヒットを連発しています。ドラえもんは中国人とともに歩み、そして中国人もドラえもんのサクセスストーリーを導いた、と言えましょうか。

ちびまる子ちゃん、80年代生まれの中国人の懐かしい思い出

去年の8月15日、「ちびまる子ちゃん」の作者・さくらももこさんが乳がんのため死去しました。53歳でした。このとき、中国でも大きく報道されて、誰もが哀悼の意を表しました。「ちびまる子ちゃん」は中国でも絶大な人気を博し、多くの中国人に親しまれています。

中国でも指折りの人気アニメである「ちびまる子ちゃん」は、まる子と家族や友達とのほのぼのとした日常生活を描くもので、多くの人たちの共感を呼び起こしました。「平凡なまる子がやること、考えること、そして友だちとのつきあいなどは私の子供のころとよく似ており、とても懐かしい気持ちになる」と思われています。

まる子ちゃんは、どこにでもいる子供たちの普通な姿であるとされています。国や暮らし方は違いますが、子供たちは生まれつきみな同じなので、共感を得やすいのでしょう。たとえば、勉強が苦手で、勉強すると眠くなったり、試験になると「頭痛い、学校休む」と言い出したり、夏休みの終わりが近づくと夜遅くまで宿題にとりかかり、絶望感に襲われたりする、といったものです。このキャラクターはとても現実的で、まる子ちゃんがほぼ自分の子供のころとダブってみえる人が多いのでしょう。そんなまる子ちゃんは、1980年代に生まれた中国人にとって懐かしい思い出となっています。

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