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音楽界の魔女~ゴン琳娜~

CRIPublished: 2019-04-26 15:25:00
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四月の末から五月の初め、メーデー4連休や5月4日の青年デーを迎える北京は色とりどりの花に飾られ、一段と美しくなります。先ごろ行われた音楽コンテスト番組「シンガー」の舞台で、劉歓やゴン琳娜など多くの実力派歌手が素晴らしい歌声を披露し、特に「音楽界の魔女」と呼ばれるゴン琳娜の歌唱力は多くの観客を驚かせました。今回の中国メロディーは、新たな音楽の道を追い求めているゴン琳娜と、そして彼女の音楽の世界をご紹介しましょう。

トップシンガー3人の「武魂(武将の魂)」

「シンガー」は、湖南衛星テレビが2013年にスタートした音楽コンテストで、オーディション番組とは違って、最強のプロの歌手が競う舞台として音楽界の注目を浴びています。今年度、ゴン琳娜や劉歓などといった有名歌手が登場すると発表されて、「国を代表する歌手の登場がとても楽しみだ」とのメッセージがインターネットに寄せられました。ゴン琳娜は結局、グランプリはなりませんでしたが、素晴らしいパフォーマンスで強い印象を残しました。

フォークシンガーである彼女は、ファイナルステージで、ベルカントの新しいスターである石倚潔、京劇の名優の王佩瑜と「武魂(武将の魂)」という曲を共演しました。この曲は紀元前3世紀、秦の王朝滅亡後の政権をめぐり、西楚の王・項羽と漢の王・劉邦との間で繰り広げられた戦争を背景にし、英雄・項羽が敵軍に包囲され、窮地に陥る悲壮な場面を、フォーク、オペラ、京劇という三つのジャンルで再現しました。この三人はそれぞれの分野のトップシンガーで、とても迫力のある素晴らしいハーモニーはまるでおびただしい軍勢を再現するようなものとなり、はらはらする壮大な歴史のシーンを目の前に繰り広げたのです。

評判は真っ二つ~ゴン琳娜~

白いドレスを纏ったゴン琳娜が3月15日の夜、音楽コンテスト「シンガー」の舞台に上り、フォークソング「小河淌水(小川のせせらぎ)」を優しく美しい声で歌い上げ、静かで愛情あふれる世界へいざない、恋人を思う女心をうまく表現しました。歌い終えた後、審査員や観客が総立ちで拍手を送りました。

そんなゴン琳娜は、5歳の時に初めて音楽のステージに立ち、優れた成績で中国音楽学院を卒業し、2000年に全国青年歌手コンクールのフォークソング部門で銀賞を獲得し、中国文化部によりフォークの名人に選ばれました。そして、中央民族楽団に入団し、プロの歌手として活躍し始めます。その後、新たなジャンルを求め続け、「(忐忑)はらはら)」という曲は中国全土で大ヒットしました。しかし、こうした新たなジャンルを受け入れず、この曲をおかしな歌だという人もいました。ですから音楽界では、彼女の評判は真っ二つに分かれています。ファンからすれば真のアーティストであると見られていますが、理解できない人にとっては全く意味もないものとされています。

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