日本人スタッフのつぶやき333~北京舞台①「大逗」の中国漫才(梅田)
今回の『北京の表情』でクローズアップした「李丁と董建春」。8歳という年の差がありながら息ぴったりの、大逗の中で一番売れている人気コンビです。テレビの漫才大会にも出場し優勝するなど、じわじわ人気が出ています。李丁さんが、中国では超人気の年越し番組「2016春節交歓の夕べ」への出演を果たしたことで、人気急上昇中。その芸風は、日本と韓国のバラエティからもインスピレーションを得ているそう。李丁の師匠は、中国の有名漫才師・李増瑞さんです。
<いま一番人気の董建春さん(写真左)と李丁さん(写真右)>
公演のトリを飾ったのは大逗の創設者コンビ「李寅飛と葉蓬」。葉蓬さん(写真右)は代々京劇をやる家系に生まれ、小さい頃から中国の伝統芸能に興味を持ち、京劇や舞台劇の要素を漫才に持ちこみました。李寅飛さん(写真左)は現在清華大学の博士課程で勉強中で、有名漫才師の王謙祥さんを師に持ちます。王さんは前述の、李丁さんの師匠である李増瑞さんと長年のコンビ。李寅飛さんも「2016春節交歓の夕べ」に、李丁と一緒に出演しました。
<李寅飛さん(写真左)と葉蓬さん(写真右)>
さあ、どうですか。気になる漫才師の方はいましたか。張怡康アナの、非常に熱のこもった説明を再現できているでしょうか。
中国漫才を観るときは、飲食OK、大声でなければ会話も大丈夫。それどころか、出演者へ声をかけたり、プレゼントを持っていったり、ブーイングをする人までいます。それもまた会場の雰囲気づくりに一役買っていて、出演者が上手に処理して笑いにかわっていきます。アットホームで、出演者と観客が一体になって笑いを楽しんでいる印象でした。
<漫才を楽しむ観客たち>