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日本人スタッフのつぶやき326~北京引きこもり指南①

CRIPublished: 2017-09-14 09:10:00
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[日本ではまだ導入されていないApple Payの画面]

このPOS端末も、種類が結構あるので、次の買い物時には撮影してお届けしたいと思います。

中国のサービス業は、「便利なことはなんでも取り入れる」という姿勢が目立ちます。そこには、日本人の何倍もの好奇心が根本的動因として存在するのですが、日本のようにまずネガティブに考えてしまう習慣からすると、受容性には驚きに感じることがたくさんありますし、日本企業も学ぶべきではと考えさせられます。

思うに、多分、守旧派の多い日本は様々な分野ですでに負けているのだといます。

過去、中国のインフラの弱さは確かに存在しましたし、遅れていました。しかし、中国のその遅れがもたらしたものは、あきらめではなく、「遅れを逆手にとった貪欲な成長」でした。

国土が広く、電話のネットワークの敷設には途方もない手間がかかることや、村と村の間の距離がかなりあること、そして連絡手段の不便だったことなどもあって、モバイルネットワークは長足の発展を見せました。

また、移動距離の長さは物流と宅配、ECを発展させ、中国の物流業の中には、一人の宅配配達員が始めた企業でありながら、今では多くの専用車両と複数の専用機を持ち、すでに国際化を果たしている企業「順豊(SF)」もあります。

日本でかなりの時間をかけて育ててきた業種は、中国ではたった10年で大きく育ちました。お金の力で、かもしれません。技術の多くは日本製かもしれません。しかし、都市に生活する限り、確実に便利さを感じるようになっています。

日本でも知名度が上がりつつあるタオバオも含めて、アマゾンが得意としたロングテールモデルが、形を変えて全国の各領域で成長しているわけです。

言うまでもなく、足りないところはたくさんあります。サービスもそうでしょうし、態度もそうでしょう。そして、信用度も育ちにくいという土壌は現実として存在します。しかし、そこだけを見て、この国を判断することはできません。いびつな環境ではあれ、日本では規制のせいで伸びにくい、もしくは想像すらできていない領域のビジネスが、雨後の筍のように、毎日のように生まれて、ミサイルのようなスピードで成長しているのです。「まずは荒削りに、そこから整備を」というスタイルが、こうした中国の発展を支えています。

このパワーは、帰国するたびに感じる日本の委縮感とは逆のベクトルにあると感じています。最近日本に帰国すると、「中国でもできるのになんで?」「サービス先進国のはずの日本で、なんで中国より不便なの?」ということばかりです。負けてるなあ、と、しみじみ感じざるをえない今日この頃です。

そして、こうした比較的自由な環境があるからこそ、ドローン大手DJIはたった10年で世界シェア70%を占めるまでに成長していますし、IoT環境も大都市では普及を始めており、若者の携帯電話には、家電をコントロールするアプリが入っていたりします。会食を終えて、何をしているのかな、と覗いたら、スマホで家のエアコンのスイッチを入れていたのには衝撃を受けたものです。

ネットの力は、中国を変えています。スマホ片手に、どの辺まで生活が変わっているのか。そんなところから、この先も色々とお話をしていければと考えています。しばしお付き合いを賜りますようお願い申し上げる次第です。

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