日本語

池坊北京華月学会 北京で春の花展(前編)

CRIPublished: 2024-04-16 21:27:17
Share
Share this with Close
Messenger Pinterest LinkedIn

春たけなわの北京。「霞の衣」と題したいけばなの展示会が市内のデパートで行われました。展示されたのは、池坊北京華月学会の先生と弟子たちによる43点の作品。560年あまりの歴史を有する池坊の全スタイルである「立花(りっか)」「生花(しょうか)」「自由花(じゆうか)」が網羅されていました。

池坊北京華月学会は2019年、市内にあった3つの教室が連携して発足。一般向けの花展の開催は、2022年秋に続いて今回が2回目です。俳句の季語である「霞の衣」をテーマに選んだのは、総監督を務める北京在住の池坊華道総華督・堀江森月さん(61歳)。堀江さんは「さくらが満開の吉野山」をイメージして準備に取り組んできたとしながら、「柳の新芽の柔らかいグリーンが美しく、桃や杏の花が一斉に咲き誇る北京の春も愛でたい」との思いを語りました。

北京の「双安商場」で行われた花展テープカット

会場は前回同様、デパート側が無料で提供したものです。大学や研究所が密集する海淀区というエリアは、外国の文化に興味があり、文化的素養も高い客層が多いことで知られています。総経理の胡綺年氏は、花展について「匠のこころが生み出した美の宴」と褒め称え、「中国に源流を持つ華道の歴史、伝統文化を現代の暮らしに広めていくためにも、日本で多くの工夫が行われていることを、より多くのお客様に伝えていきたい」と花展の意義を前向きに評価しました。

双安商場の胡綺年総経理

13日午前に行われた開幕式とテープカットには、金杉憲治日本大使も出席しました。金杉大使は「日本の伝統文化がこうした形で中国の皆様に愛されることは喜ばしいことだ」と挨拶し、花展が日中の相互理解を深めるきっかけとなることに期待を寄せました。そして、花展を見学した後、「日本と中国は繋がっていると実感しました。中国で生まれ育ったものが日本に伝わって、また違う育ち方をしている。そういう交流のあり方が日本と中国の関係では好ましいなと思います」と感想を述べました。

開幕式で挨拶する金杉憲治日本大使

123全文 3 下一页

Share this story on

Messenger Pinterest LinkedIn