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<スポーツの秋>「テニス人口2000万人」更なるすそ野拡大が進む中国(下)

CRIPublished: 2021-10-18 19:15:00
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◆愛好家たちが語るテニスの醍醐味

「天天有網球」を旗印に集まったプレーヤーには様々な職業、年齢、国籍がいます。ジャーナリスト、金融関係者、大企業の社員、大学の教職員、シルバー世代などなど。

クラブ大会で最高ランクの「甲」にまで勝ち進んだ「星悦」テニスクラブは2017年に、法律専門家を中心に設立しました。「健康身体、快楽生活、勤奮工作、和諧環境」(健康な体で楽しく暮らし、勤勉に働いて、ハーモニーのある環境を作り出す)という「天天有網球」のモットーに惹かれ、試合には良く出場しています。「自身も楽しいし、周りの雰囲気を元気することもできる」とお揃いの青いポロシャツのユニフォームを身にまとう彼らは、笑顔でテニスの醍醐味を話しました。

北京の法律専門家からなる星悦テニスクラブ

プレーヤーには北京在住の外国人の姿もありました。2012年にご主人の中国駐在とともに北京で暮らすようになった伊藤真帆さんは、2014年から、北京の複数のテニスクラブに参加して、試合に出場し、遠征に出ています。

「私にとってテニスはスポーツ以上のもの。自分のレベルアップだけでなく、チームに貢献したい、みんなから必要とされたい、中国人と本当に友達になる場でもある」と異国の地で、テニスが自分に新天地をもたらしたと話してくれました。これまでの経験の中で実感した中国のテニスについて、伊藤さんは「レベルは確実に上がったと思います。前はワンパターンに強打するタイプの人が多かったですが、今はボレーをしたり、いろんなことをやる人が増えています」と評価しました。

北京在住の日本人プレーヤー・伊藤真帆さん

そして、テニスを取り巻く両国の微妙な違いについて、「レベルの高い人とかかわる機会は日本よりもある」「中国の人はアグレッシブで、アマチュアの試合でも積極的に攻めて来るのが面白い。あと、ハングリーにうまい人をつかまえて試合に出るところも」、さらに服装については、「Tシャツと長ズボンというコンサバな格好が多い日本に対して、中国ではけっこうグランドスラムでトップ選手が着ていた服でテニスをしている」と外国人の目だから見えた中国のテニスを楽しく解説してくれました。

◆スポーツ人口38.5%に目標実現への貢献が期待されるテニスの普及

国際テニス連盟が今年8月に発表したところでは、過去1年間に1回以上、硬式テニスを行った推計人口を見ると、中国のテニス人口は1992万人に上り、世界の22.9%を占めています。その一方で、テニスコートの数は4万9767面で、世界の8.6%と低く、テニスクラブの数となるとわずか800で、わずか0.69%にとどまっています。男子プロテニス協会(ATP)、女子テニス協会(WTA)のランキングに入った選手計3619人の中、中国はわずか100人しか入っていません。ちなみに、別の発表によりますと、中国人男子選手の一番上の世界ランキングは、呉迪選手(30歳)の144位です。

段さんからみれば、クラブの数が極端に少ないことが、中国におけるテニスの更なる普及のネックになっています。クラブは、テニスの普及とスキルアップ、試合の運営にとって大変重要な役割を果たしており、その数が順調に増やせるかが今後の要になると段さんは見ています。

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