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中国共産党100年、時代に合わせた進化こそが生命力の源~西園寺一晃さんに聞く

CRIPublished: 2021-06-02 18:32:00
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今年7月1日に中国共産党は創立100周年を迎えます。これまでの100年間、国内情勢にも世界情勢にも大きな変化がありましたが、中国共産党は政権政党としてのバイタリティを力強く維持しています。東日本国際大学の西園寺一晃客員教授(79歳)はこのほど、CRIのインタビューに対して、「時代に合わせた進化こそが中国共産党の生命力の源泉だ」と示しました。

西園寺一晃さん

西園寺さんは、新中国が成立して間もない1958年に、当時の周恩来総理から「民間大使」と呼ばれた父親・西園寺公一氏の決断により一家で中国に渡り、北京で10年間を過ごしました。この経験から、中国共産党の歴史や政権運営の理念に強い関心を持ち続けている西園寺教授は、「時代の変化の中で、中国共産党は常に社会の主要な課題を的確に捉え、積極的に対応してきた。だからこそ政権政党としての力を保ち続けることができた」と指摘します。

1960年代、西園寺さん一家と周恩来総理夫妻との記念写真

西園寺さんはさらに、「新中国成立前は、侵略者を打ち破り、国家の独立と人民の解放を求めて、新中国を作るということが主な任務だった。ところが、新中国の成立後にその任務が変わった。一つは、冷戦を背景に西側諸国の封じ込めの圧力から独立と革命の成果を守ること。もう一つは、疲弊し立ち遅れた経済を復興させることだった。1970年代に入り、中国は国連での合法的地位を回復させ、米国や日本などの国々との国交正常化を相次いで実現させた。国際情勢の風向きが中国に有利になってきたことを背景に、中国共産党は改革開放を始め、経済に活動の重点を置き、世界が驚く飛躍的な発展を収め、人々の暮らしも豊かになってきた。こうしたプロセスからも、中国共産党が時代に合わせて速やかに調整と対応を行なってきたことがわかる」と述べました。

1960年代、北京大学在学中の西園寺さん(左から2人目)、先生・同級生らと頤和園にて

また、冷戦終結後に多くの社会主義国家が崩壊した中で、中国共産党だけが政権政党としての地位を保ち続けている理由について、西園寺さんは「政権政党には三つの任務がある。それは、国の独立性と領土を守ること、人民の生命と財産を守ること、そして、経済を発展させて人民の生活向上を成し遂げることだ。新中国成立以降70年あまりの期間において、中国共産党はこの三つを全て守った。これが、中国共産党の国家と人民への貢献である。中国共産党は、マルクス主義を自国の実情と結びつけて実践し、新しい状況、新しい発展段階に対応可能な理論と実践を実現した。そのため、冷戦の終結に伴う多くの社会主義国家が崩壊する中でも、中国では社会主義が生き残ることができたのだと私はみている」との分析を語りました。

原則を守りながらも、その時々の状況によって政策や戦術、戦略を変え、柔軟に対応することで、中国共産党の「哲学の勝利」はもたらされたのだと、西園寺さんは見ています。

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