パーさんが語る「私の故郷・新疆」(前編)~「西側メディアの報道鵜呑みは禁物」
ウイグル族の友達と共に
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ところで、パーさんは言語の達人です。「何種類の言葉ができますか」と聞くと、驚きの答えが返ってきました。
「最初に覚えたのはもちろんウイグル語ですが、その後は漢族の共通語、広東省の高校時代に覚えた広東語、大学の専攻である日本語に、英語、トルコ語も話せます」――さらに、「コーラン」で覚えたというアラビア語の挨拶も聞かせてくれました。
今や47の民族を擁する新疆は昔から13の民族が暮らす、多言語・多民族のエリアとして知られます。生まれながらにしてこのような環境で育った人にとっては、複数の言葉が話せるというのはそう珍しいことでもないのかもしれません。そう思わせるくらい、自分が話せる言葉について淡々と紹介するパーさんの様子が印象的でした。そして、言葉に関してはこんなエピソードも明かしてくれました。
「新疆には『新疆弁』とも言える独特の言葉があります。それはウイグル語ではなく、新疆の少数民族の単語がふんだんに使われる漢民族の方言なのです。新疆には今も漢民族の共通語が話せない少数民族がいますので、公務員志向の受験生は、少数民族の言葉も話せると非常に有利なのです」
パハルディンさん
「CRIインタビュー」では、中日青年産学連合会とパハルディンさん(パーさん)のご協力を受け、オンライン講演会の模様を抜粋して今週と来週の2回に分けてお届けします。
前編では、パーさんが体験したウイグル族の教育事情や、新疆における伝統文化の保護状況、異なる民族間の交流の様子についてご紹介します。
自然体で身近の話を、それも日本語で語るウイグル青年のお話、ぜひお聞き逃しのないように。
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