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中国の伝統芸能に魅了された日本人~昆劇役者・山田晃三さんに聞く(中)

CRIPublished: 2019-10-16 01:31:00
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2016年12月、山田晃三さんが演じる「夜奔」

今回は28年稽古を積み重ねてきた山田さんの修業物語です。常に一段上の自分を求めて、限界に挑み続けてきた山田さん。その中で粘り強い努力もあれば、稽古を通して顔見知りになった公園の作業員や一般の見物客からの「優しくもあり厳しくもある」指導など、ほほえましく聞くことができるエピソードもたくさん披露していただきます。ぜひお聞き逃しのないように。

ところで、山田さんは練習を積み重ねるのにつれ、あるとき、師匠から大変重要な依頼が入りました。それは、「中国の子どもたちに昆劇の指導をしてください」というものでした。外国人の先生が、中国の伝統演劇の指導をするにあたり、親御さんはどのような気持ちで迎えたのか、来週も引き続き山田さんのインタビューをお届けします。

【キーワード】

<生旦浄丑 shēng dàn jìng chŏu>

中国の伝統的演劇では,人物の性別・身分・性格などによって類型的に分けられた代表的な役柄を言います。

生=男役

旦=女役

浄=敵役で時に道化味を帯びるもの,または特異な性格をもつ豪傑的人物

丑=道化役、または小悪人的人物

おのおのの役柄は年齢などによってさらに細分されており、例えば、「生」には老生(ふけ役)、小生(若い男性役)、武生(立回りを主とする)。

【プロフィール】

山田晃三(やまだこうぞう)さん

1969年神戸市出身。京都外国語大学卒業。

北京第二外国語大学での交換留学を経て、1993年から北京師範大学大学院に進学し、中日経済関係を専攻する。留学のかたわら、1991年から世界無形文化遺産である崑劇の稽古に取り組み、北方崑曲劇院の俳優戴祥麒氏、張毓文氏(国家級無形文化遺産伝承者、国家一級俳優)に師事、「夜奔」「問探」「刺虎」「借扇」「擋馬」「三岔口」「下山」「挑滑車」など多数の崑劇及び京劇を習得。

2009年~2019年、北京大学で日本語を教える。2016年2月、自らの中国論の集大成となる「北京彷徨1989-2015」(みずのわ出版)を出版。

この番組をお聞きになってのご意見やご感想をぜひお聞かせください。メールアドレスはnihao2180@cri.com.cn、お手紙は【郵便番号100040中国北京市石景山路甲16号中国国際放送局日本語部】もしくは【〒152-8691東京都目黒郵便局私書箱78号中国国際放送局東京支局】までにお願いいたします。皆さんからのメールやお便りをお待ちしております。

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