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ブルース音楽が紡いだ中日の交流~ピアニスト“アリヨ”有吉須美人さんに聞く

CRIPublished: 2019-08-13 19:07:00
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聞き手:王小燕、梅田謙

今回のメイン・ゲストは先月北京をはじめ、中国の8都市をツアーしたシカゴ在住の日本人ブルース・ピアニスト、有吉須美人さんです。

有吉さんは「アリヨ(Ariyo)」の愛称で知られ、シカゴのブルースマンたちに認められることで、東洋人として史上初のシカゴ・ブルース殿堂入りを果たしました。シカゴ・ブルース・ピアノの第一人者として、世界最大のシカゴ・ブルース・フェスティバルにこれまで30回以上参加。現在はアメリカ、ヨーロッパをはじめ、世界各地で年間約200本のライブをこなしています。

ブルース・ミュージックは「ジャズのお兄さん、ロックのお父さん」とも呼ばれることから分かるように、現代音楽の中でも最も歴史のあるジャンルの一つです。中国ではロックや歌謡曲の盛んな時期がありましたが、ブルースのブームはまだ起こるに至っていません。そんな中でも大都会を中心にブルースに目覚めた若者がいます。

その一人が、日本語を専攻していた大学時代にブルースの魅力に取りつかれたという、虎子(シャオフー)こと卜暁虎さんです。2016年、本場のブルースを求めて音楽仲間と3人でアメリカへの旅に出かけた虎子さん。「英語に自信がない」と言いながらもバツグンの行動力を発揮し、行く先々で本場のアーティストたちとの交流を深め、ついにシカゴのライブハウスで憧れのアリヨさんに対面します。この出会いが、その後のアリヨさんと中国との交流をスタートさせました。

7月25日、ブルーノート北京で演奏中のアリヨさん

7月25日、天安門のすぐ南、前門駅近くのブルーノート北京でアリヨさんのライブが開かれ、今回の中国ツアーが封切られました。初日は約240人の観客で満席となりました。この日のステージではジミー・ロジャースの名曲「シカゴ・バウンド(Chicago Bound)」のほか、オリジナル曲としては「Ariyo's Stomp」や、日本語混じりの歌詞でブルースの発祥地・シカゴを歌った「Windy City」などが演奏されました。

開演の前に、CRI日本人スタッフの梅田謙さんと一緒に、楽屋でアリヨさんにインタビューしました。中国との縁や生い立ち、そして、ルーツが黒人音楽であるブルースのどこに惹かれたのかについて、ざっくばらんにお話を伺いました。

また、中国8都市ツアーの様子については、先週、北京に戻ったばかりの虎子さんに紹介してもらいました。

2019年7月、広東省広州市・Jz Club広州でのライブ

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