習主席 スリランカ首相と会談
習近平国家主席は北京市内の人民大会堂で27日午後、中国を公式訪問中のスリランカのグナワルダナ首相と会談しました。
習主席は「中国は、スリランカと共に、『独立自強、団結互助』という『コメ・ゴム協定』の精神を引き続き発揚し、中国とスリランカの戦略的協力パートナーシップをたえず深化させていきたい」と述べました。
「コメ・ゴム協定」とは、西側諸国の圧力によりゴム不足が深刻な問題だった中国と、独立直後にゴム価格の大暴落と輸入米の価格高騰で苦しんでいたスリランカが1952年に結んだ協定で、互いに提供できる物資をバーター貿易の形で交換することで、双方が共に苦難を乗り切るための協力でした。
習主席はグナワルダナ首相に対してさらに「中国はスリランカの特色ある良質な産品の輸入を引き続き拡大し、中国企業のスリランカへの投資と企業活動を奨励し、スリランカ経済のモデルチェンジやアップグレード、持続可能な発展の実現を後押ししたい」と述べました。
グナワルダナ首相は「スリランカは、中国が困難な時にいつも適時に援助の手を差し伸べてくれたことを決して忘れない。コロンボ港湾都市とハンバントタ地区の総合開発などのプロジェクトはスリランカの経済と社会の発展を大きく押し上げた。スリランカは中国と共に『一帯一路』共同建設を引き続き推進し、経済と貿易、教育、観光、貧困削減などの分野で協力を広げ、アジア運命共同体と人類運命共同体の構築を推進していくことを望む」と強調しました。