商務部 WTOルールを尊重し違反を早急に是正するための適切な行動を米側に督促
商務部条約法律司の責任者は19日、「米国の232条鉄鋼・アルミ関税(1962年通商拡大法232条に基づく鉄鋼・アルミ製品輸入に対する追加関税)に対する中国側の対抗措置を米国が訴えたWTO紛争解決専門家パネルの報告書」に対して中国側が上訴したことについて談話を発表しました。
中国は18日、WTO規則に基づき、米国の232条鉄鋼・アルミ関税に対する中国側の対抗措置を米国が訴えたWTO紛争解決専門家パネルの報告書に対して上訴しました。中国は、本件に関する専門家パネルの法的判断には誤りがあったと考えており、WTOの規則に基づき、自らの権益を守るために上訴を提起したものです。
同責任者によると、中国の対抗措置が対象としている米国の232条鉄鋼・アルミ関税は、WTOルールに違反すると裁定された片務的、保護主義的な措置です。しかし、米国は裁定の発効を妨害し、執行義務を逃れ、違反とされた関税措置の撤廃を拒否しました。
同責任者は「われわれは、米国がWTOルールを尊重して違反を早急に是正するとともに、他のWTO加盟国と共に、WTO紛争解決メカニズムの正常な運用を早期に回復し、ルールに基づいた多国間貿易体制を共同で維持するため、適切な行動をとるよう求める」と述べました。