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【ラジオ座談会】現実の中国と日本メディアの中の中国(後編)

criPublished: 2022-06-02 16:30:33
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前回に引き続いてお送りする特別企画「ラジオ座談会・現実の中国と日本メディアの中の中国」。今週は市民の側に立ったジャーナリストのネットワークの構築を目指して、1992年に東京で結成した「アジア記者クラブ」の森広泰平事務局長の講演や参加者たちの意見などを抜粋してご紹介します。

森広さんはとりわけ、米国が仕掛けた対中ハイブリッド戦争を背景に、悪意のある印象操作として流されてきた情報を検証もせずに、あたかも事実のように伝えている日本のジャーナリズムの現状を憂慮し、そうした偏った情報が日本人の対中好感度を引き下げた大きな理由になったと指摘しました。

森広さんのこの問題提起をめぐり、司会の元NHKアナウンサー・木村知義さんのコメントやオンライン参加者たちの発言も合わせてご紹介します。

【リンク】

【ラジオ座談会】現実の中国と日本メディアの中の中国(前編)をお聞きになったリスナーさんのお便りから:

★兵庫県南あわじ市・郷一成さん

初めてお便りします。私は1952年漢口に生まれました。両親は第二次大戦後、中国に留用され、父は第四野戦軍総兵站部で獣医として勤務、母は手術隊で看護婦をしておりました。1953年8月家族とともに日本へ帰還。両親の経歴からもわかるように私は親中的な雰囲気のなかで育ちました。父は亡くなる数年前に中国に行く、どんな風に変わったのか見てみたいといっていましたが残念ながら病気でかないませんでした。

私は父とは違い、これまで平凡な小市民的生活を暮らしてきましたが、中国の存在は心の中で消え去ることなく常にウオッチし続けてきました。現在私は人生の晩年にさしかかりましたが、日中の不正常な関係を見続けるのはつらいものです。竹内監督の指摘のように日本人は自分達より下に思っていた中国が日本を追い抜き躍進しているのを疎ましく思っています。これは日本人が自信を失っていることの裏返しでもあるのですが、他に日中関係の発展を拒んでいる最大の要因は日米関係にあるように思います。

日本の大手メディアが日中友好の役に立たないなら、個人が力をつけて関係を深めていけばよくなるのではないかとも思います。私も小さな存在ですが、星火燎原、竹内さんの活躍をみて力をつけられました。

★高知県四万十市の杉村和男さん

「現実の中国と日本メディアの中の中国」は、考えさせられました。確かに、日本では、中国に批判的なニュース、報道が多いように感じます。実際に、中国、南京市に住まわれているという竹内亮さんのお話が正解ではないでしょうか。

どの学問でもそうですが、実際に身をもって体験して、覚えるものです。私が研究している植物も、図鑑を見たり、人から聞いたりしただけでは、絶対に身に付きません。実際に自分の目で見て、手で触れて、鼻で香りを嗅いで、そうして覚えるものです。

中国と日本は隣国では有っても、社会の構造、文化や教育などが根本から違っている訳ですから、そこから理解しようとしないと、誤解してしまいますね。

中国の「ゼロコロナ対策」について、日本では「共産党指導部のメンツのため」と伝えられていますが、貴局の放送では、「人命を第一に考えているため」と報じられていて、驚きましたし、なるほどと思いました。

四万十市は中国と国際交流しており、その交流員と個人的に話をする中で、「日本のニュース、間違っていますよ」という指摘が度々、有りました。

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この番組をお聞きになってのご意見やご感想は、nihao2180@cri.com.cnまでお願いいたします。件名は【火曜ハイウェイ係りまで】。お手紙は【郵便番号100040中国北京市石景山路甲16号中国国際放送局日本語部】までにお願いいたします。皆さんからのメールやお便りをお待ちしております。

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