中国広東省で建設中のニュートリノ実験検出装置 本体建設が完了
中国南部の広東省江門市で20日、ニュートリノ実験検出装置の本体の建設工事が完了しました。
同装置は中国の研究チームが長年かけて深さ地下700メートルの場所に建設した巨大な実験室です。同装置を利用して、科学者らは宇宙で最古かつ最も原始的な素粒子の一つであるニュートリノを捕捉・探査することができます。
ニュートリノは物質世界を構成する素粒子の一つであり、宇宙が生まれた時から最もミクロな世界の物質世界と最もマクロな世界の宇宙において重要な役割を果たしてきました。ニュートリノがなければ、太陽は輝かず、銀河系も地球も人類も生まれませんでした。1956年に人類がニュートリノを初めて発見して以来、ニュートリノに対する研究は続けられてきました。しかしその探査が極めて難しいことから、ニュートリノは「幽霊粒子」とも呼ばれ、今でも多くの謎が解明されていません。
宇宙と物質世界をよりよく理解するために、中国の科学者はこの実験検出装置によりニュートリノを捕捉して研究する予定です。